VAIOは大学生にオススメなのか? 現役大学生がVAIO SX14を1年間使用して分かった4つの良い点と2つの悪い点

VAIO SX14
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大学生にオススメのパソコンは何か?常々議論がなされているこの問題だが、筆者としては「自分にとって最高のガジェット」という条件を満たし、それが大学側の要件と合えばそれを購入すべきだと考えている。
本編とはあまり関係がないのでここでは細かい理由を説明しないが、あなたにとって最高のガジェット、もといパソコンを選ぶ基準はなんだろうか?

今回は1年間使用レビューを兼ねてVAIOは大学生にオススメできるか?現役大学生である筆者が解説する。
この記事の前半では大学生活を基に感じた「VAIOが持つ良い点と悪い点」を解説し、後半ではそこから見える「VAIOは大学生にオススメなのか?」という結論を出していこう。
「大学推奨パソコンは買うべきか?」ということは記事したが、今回はそこからVAIOに絞って考えてみる。

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VAIOの持つ4つのメリットと2つのデメリット

まずはこの記事を書いている筆者は何者なのか?を書いていく。
本稿の冒頭に書いたように、筆者は工学を学んでいる現役大学生である。
現在使用しているVAIO SX14は昨年の1月に購入し、現在に至るまで仕事道具として毎日使用している。実際にどんなスペックで何故VAIOを選んだのか?は購入時の記事にあるのでそこを見て欲しい。

【速報】VAIO SX14 RED EDITIONを買いました

あれから1年。当初筆者が想定していた以上にパソコンを使用して日々のタスクをこなしている訳だが、そこで感じたメリットとデメリットを大学生活を基に解説していく。
尚、ここから解説する内容は「VAIO SX14(2020年1月発売モデル)」を基にしたものであり、他の機種によてはこれに当てはまらないこともある。あくまでイチ意見として捉えて欲しい。

VAIOが持つ4つの良い点

その1:切り替えの多い大学生活に対応できる機動性

対面授業とオンライン授業を並行して行うこの時期の大学生において、機動性が高い点はVAIOの良いところの一つだ。
そして、その機動性の高さをサポートしている点として「インターフェイス」「重量」「耐久性」が挙げられる

まずはインターフェイス周りから見ていこう。
筆者の在学している大学でも建物内のあちこちにWi-Fi環境といった無線系の機能が整っている。
しかし、教室によっては有線接続の方が安定するという事実もある。
LAN端子やUSB端子は普段の大学生活で使用する訳ではないが、上記にあるように極稀に使用する機会は存在するのだ。

VGAからUSB Type-Cまでありとあらゆる端子を搭載している【画像は公式サイトより】

そんな時に外部から拡張しなくてもなんとか対応出来るインターフェイスを搭載しているのがVAIOの良さである。

また、パソコンを毎日のように持ち歩く大学生にとっては耐久性があり、重量が軽い点も大きなアドバンテージとなる。
特にVAIOシリーズは14インチのSX14であっても重量は1kg程で、片手でパソコンを持つことも容易に出来る。ましてや12インチのSX12は888gという驚異の軽さを誇る。
それでいて本体の耐久性は十分にあり、オンライン授業が進みパソコンが壊れてしまったら授業どころの話ではなくなる大学生にとっては非常に有り難い仕様になっている。

耐久性について詳しく知りたいのであればVAIO公式のYouTubeチャンネルにて公開されている耐久試験の動画を見ると良い。以下にはその中の一つを貼っておく。

このように、いざという事態に対応できる充実したインターフェイスと安定した耐久性、持ち歩きに適した本体重量の3つはVAIOの機動性を高めており、大学生活を送る上で非常に良い点である。

その2:オンライン授業も楽々にこなせる安定した性能

オンライン授業はとにかくパソコンの負荷が大きい
動画を見るだけのオンデマンド型の授業ならば問題ないが、Zoomを使用したリアルタイムでの授業では安定した性能がないと授業を受ける上でトラブルになりかねない。

特に、筆者が学んでいる情報工学の授業ではZoomに接続した状態でプログラムを書き、実行するといったことは当たり前のように行われ、同時に重いアプリを立ち上げることは日常茶飯事である。
使用したことがある人であれば重々承知していることだろうが、Zoomを筆頭に挙げられるオンライン会議系アプリは総じて動作が重いのだ。

そして、そもそも情報工学という学問を習っている以上、他の学科と比べ高い性能を求められるのは火を見るより明らかである。
こんなパソコンの性能がないと授業すらこなせないという中でVAIOシリーズの持つ安定した性能には非常に助けられている

VAIOTruePerformanceと底の見えない性能

筆者の使用しているVAIO SX14を含め、現在販売されているVAIOにはパソコンの性能を根底から引き上げる「VAIO TruePerformance」が搭載されている
そのVAIO TruePerformanceはソフトウェア・ハードウェアの両面から性能向上が図られており、同程度のスペックを搭載している他の機種と比べても性能が高く、安定している。

ここでは詳細を解説しないが、設計面からかなり凄いことが行われているのだ。詳細は以下の記事を参考にしてほしい。

VAIO TruePerformance | VAIO株式会社
プロセッサーのパフォーマンスを引き出すVAIO独自のチューニングVAIO TruePerformanceで、あらゆる作業を快適に。VAIOが長年培ってきたノウハウとテクノロジーで、Core i7では15%、Core i5では18%も高速化。

筆者は大学生活が始まってからずっとVAIO SX14を使用しているため、「これが当たり前」となっているが、1年間どこまで使用していて殆ど動作が詰まったことがない点を考えるとその恩恵を全面から受けていることが理解できる。
そして、学年を重ねるごとに習うことがより専門的でハードになる大学生において、底の見えない性能と安定したパフォーマンスを実現している点は、生活を送る上で非常に有り難い点といえる。

その3:長時間の授業でも疲れない操作性

対面であろうとオンラインであろうと授業時間に変化はなく、後者については長時間画面を見ることに慣れていない人にとっては非常に疲れる。
また、現代の大学生(少なくとも工学系)にとってパソコンでレポートを作成すること、課題を提出することは当たり前であり長時間キーボードを入力することは避けて通れない。
筆者も1年間大学生活を送る中で何回か分からないほどキーボードを入力してレポートを書いてきた。

そういったパソコンを使用することで疲れそうな場面においてもVAIOでは疲労感なく作業することが出来るのだ。

キーボードの操作性と4Kディスプレイ

VAIOを使用することで作業時の疲労感を軽減できる理由として、キーボードの操作性と4Kディスプレイ(オプション)の快適性の高さがあるだろう。

まずはキーボードについて。近年のVAIOシリーズではパソコンの画面を開くことでキーボード部分が傾く構造になっている。

画面を開いた時に自動的に角度がつくようになっている

この角度、急すぎずかと言って角度が足りないといったことのない丁度良い角度になっており、長時間作業していても全くと言っていい程疲れない。
キーボードを底上げするツールは沢山存在するが、それらを買うこともサードパーティ製にある互換性に惑わされることもないのだ。

そのため、長時間キーボードを入力しても手首から肩にかけての負荷が少なく快適に作業することが出来る他、余計なものを持ち歩く必要のない機動性にも貢献している
キーボードの打鍵感も深くもなく浅くもない、連続で入力しても癖を感じない使いやすいものになっている。これは人によって受けるイメージは変化するので実機を触って確認して欲しい。

4Kディスプレイの衝撃

VAIOシリーズは14インチ以上のモデルでは4Kディスプレイをオプションで搭載することが出来る。
そもそもノートパソコン、ましてはモバイルノートパソコンの規格で4Kディスプレイを選択できる機種はそうそう存在しないのでこの段階で既にすごい部分ではある。

実際に筆者も4Kディスプレイのオプションを選択したが、店頭に置いてあるフルHDディスプレイに比べて明らかに作業がやりやすく、なにより目が疲れない。

Full HDでは表示できないレベルで情報を表示することが出来る

一つの画面により多くの情報量を表示できることもそうだが、文字の輪郭が潰れないため画数の多い文字でも目を凝らすことなく見ることが出来る

その違いを捉えられるかは人によって変わってくるが、文字などの細部の輪郭が潰れないことは快適に作業する上では意外にも関わってくる。

ただし、一部の機種においては4Kディスプレイにすることでバッテリー持ちが遥かに悪くなる機種も存在するのでそこには注意が必要だ。

このように、キーボードの操作性と4Kディスプレイを組み合わせることでパソコンでの長時間作業を求められる大学生活を快適に送ることが出来る、非常に有り難い点である。

その4:機能美を兼ね備えたデザイン

パソコンに毎日触れている以上、作業のモチベーションはかなり大事である。
そして、その作業のモチベーションを上げるのはこれまで話した快適性は勿論のことだが、やはりデザインも大事になる。そんな中でVAIOは機能性を両立したオシャレなデザインを実現しているのだ。

機能性を兼ね備えたデザイン

耐久性や機能性を兼ね備えながらもデザインを台無しにすることがないのがVAIOの良い点である。
特徴的なデザインではあるが、決して無骨でゴツいデザインという訳ではない。他の機種にある「機能性を重視し、デザインを後回しにする」といったことがVAIOにはないのだ。

それを証明する点として、本体の塗装や配色に明らかなこだわりがある。
全身を黒で染め上げた「ALL BLACK EDITION」異なる色を3層にも重ね合わせた「RED EDITION」カーボン素材を生かした「SIGNATURE EDITION」などだ。

筆者のVAIOにもあるが、写真映りもかなり良い上にふとパソコンを見た時にうっとりする。
そして、このうっとりする感覚が「この機種を手足のように使いこなそう」というやる気に繋がっているのも事実である。本体の耐久性については機動性の部分で挙げた通りだ。
このように、耐久性とデザインを高い次元で両立しているのがVAIOシリーズなのだ。

VAIOが持つ2つ悪い点

冒頭にも話したようにどんなに良いガジェットであっても悪い点は存在する。
筆者が思うに、2つの悪い点がある。

大学生が求めるパソコンの値段ではない

1つ目は価格である。VAIOはそのこだわりのあまり本体価格が高い
特にVAIOストアでカスタマイズモデル、まして特別仕様なんかを購入すればとんでもない金額になる。

筆者のVAIO SX14も例外ではない。ここでは大々的に言わないが、下手すればそこそこ良いパソコンを2台購入できるレベルの金額を支払った。
まして、現フラグシップモデルであるVAIO Zは下手すれば60万円以上する。

確かに良い機種ではあるが、大学生が自力で購入するには勉強を疎かにしてバイトするレベルで働かなければ4年間で手にすることは到底出来ない。

「いい機種が欲しければそれなりにお金がかかる。」ことを体現しているのは良いが、それなりに良い機種が比較的低価格で手に入るようになった現代においてわざわざ大学生が選ぶ機種に候補に入ることは難しいだろう。

「良いパソコン」だからこそ感じる細部からの「ストレス」がある

2つ目は細かな部分でストレスを感じる所がある点だ。
主な箇所を言えば指紋認証センサーの精度の悪さや起動時の顔認証に時間がかかる点である。
これはVAIO側に原因があるのか、Windows側に原因があるのかは不明だが、OSが起動してからカメラが起動するまで十数秒ほど時間がかかる

たった十数秒と思われた方も多いかもしれないが、最近のVAIOは起動させてから、デスクトップを表示させるまでの時間は秒単位で行われる。そのため、数秒でも流れが止まるとそれなりにイライラする。
そんな中でカメラを起動させるまで時間がかかることは明らかにストレスとなっているのだ。

指紋認証センサーも、スマートフォンの指紋認証と比べると明らかに精度が悪くストレスとなる
大学生において授業時など直ぐに起動して欲しい時も沢山あるため、カメラ同様こういった問題は時にイライラに繋がることもある。

これは私の使用しているVAIO SX14において発生しているストレスなので、最上位機種のVAIO Zと比べると改善されている可能性があるが、前述のようにVAIO SX14もかなりの値段がする。
それだけに細かい点でストレスを感じてしまう点は如何なものかと考える。

以上の2点がVAIOの悪い点である。

結局、VAIOは大学生にオススメできるパソコンなのか?

結論、VAIOは「財力があり、こだわりを感じ取れる人にはオススメできる」そんな機種である。

ここまで記事にしてきたように、VAIOはユーザーにとっての作業時の快適性、機動性、デザインの全てを高い次元で両立させた機種である。そのため、活動する幅の広い大学生にとっては最高の機種であると筆者は考える。

しかし、前述のようにVAIOはとにかく金額の高いノートパソコンだ。その金額の高さとそれに納得できる感覚・財力がなければとてもではないがオススメ出来ない。軽く手を出したらヤケドする機種なのだ。

大学生がパソコンを選ぶ基準の上位にコストパフォーマンスがある以上尚更である。実際にVAIOを使用している筆者が言うのもアレだが、仕事道具にこだわりが無い限りカスタマイズしたVAIOを買うよりも、コストパフォーマンスと耐久性に優れた他の機種を買ったほうが満足度は高い。
23万円のLet’s Noteでウダウダ言っている人が話題になった以上尚更だ。

結局、VAIOはコストパフォーマンスだけでパソコンを選んでいる人には間違えなくオススメできない上に、その優先順位が高い人にもオススメできないと断言できる。ただ、その真逆で「お金がかかっても最高の相棒が欲しい」というのであれば大学生であろうとオススメできる、そんな機種なのだ。

これがVAIOを1年間使用して分かった筆者の結論である。

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