・2年間24円使用できるってどういうこと?
・その仕組みと運用方法について解説します
先日、突如として「2年間24円」という実質的に投げ売り状態となったSoftbank版Xperia 5Ⅲ。
今回は、「かねてより気になっていたこと」と「2年間24円で賢く運用する方法」を勉強するという目的で購入してみたのでレビューします。
この記事の前半では簡単な本体レビューを、後半では契約内容、運用方法まで解説・紹介します。
2年ほど前に紹介したAQUOS zero 2のレビューとは少し違う点が多いので、投げ売りされているスマートフォンについて気になっている方がいれば参考にしてください。
本体レビュー
片手で操作できるフラグシップスマートフォン
まず、Xperia 5Ⅲを触って最初に感じたのは「本体サイズの小ささ」と「軽さ」です。
本体サイズが大きいことで有名なXperia 1Ⅱ・1Ⅲと比較すると小型・軽量化が図られている本機種。
筆者が普段から使用しているXperia 1Ⅱと比較しても、その軽さや手にフィットする感覚を実感することができます。
また、フレームもスクエアなデザインから丸みを帯びたデザインとなっており、板を持ったような重厚感のあるXperia 1Ⅱに対してそのような感覚はありません。
それでいて、Xperia 1Ⅲに導入された最新機能のほぼ全てを内包、進化させている点は「より幅広い層をターゲットにXperiaの魅力を伝える機種」という目的が明確になっていると感じることができます。
最新世代Xperiaの良い点を実感できる1台
Xperia 5Ⅲの大きな特徴を言うならば、「最新世代Xperiaの良い点をフルで楽しめるスマートフォン」であるということです。
今回、Xperia 1Ⅱに加えて本機種を導入したのですが、本体の持ちやすさやパフォーマンスの良さ、AV関連の進化等に圧倒され、最近はXperia 1Ⅱを使用せずにXperia 5Ⅲばかりを使用しています。
あらゆる側面でXperia 1Ⅱからの進化を感じているのですが、特に感動したのはディスプレイと360 Spetial Soundです。
ディスプレイは120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、指に吸い付くような動作を実現しています。
更に、Xperia 5Ⅲの持つ高性能さと相まって、これまであったもたつく感覚は一切ありません。
また、アニメーションが新しくなったAndroid 12と合わせることで、これまでに経験したことがないような気持ちいい操作性を体感できます。
そのため、Twitter等のSNSやブラウジングが最高に捗りますし、縦長の画面を活かして効率の良い情報収集を行うといった方法で活用することも可能です。
そして、もう一つ感動した機能が「360 Spetial Sound」。
この機能について簡単に説明すると、ソニーの独自技術であらゆるステレオ音源を立体的で臨場感のある音に変換してくれるものです。
いわゆる、360 Reality Audioのような立体音響をあらゆる音源で楽しめるようになるということです。
筆者自身、購入前から「この機能は凄い」という話を聞いていましたが、今回実際に聴いてみて「凄さ」を身を以て体感することが出来ました。
この機能をONにする前の状態とONにした後の状態で聴き比べれば一目瞭然。
これまで平面上で鳴っていた音が一気に奥行きのあるような音になり、これまで聴こえなかった音が聴こえたり、音に包まれたような感覚を体験することが出来ます。
よく例えられる「スタジオやライブ会場で音楽を聴いている感覚」そのもので、360 Reality Audioのような「音が動く感覚」とは違った感覚を楽しめます。
更に、360 Reality Audioに対応したソニー製ヘッドホンとアプリ「Headphones Connect」を使用することで、一人ひとりに合わせて音場を最適化してくれる機能を搭載。
この機能についてはそこまで期待していませんでしたが、実際に最適化を実行してみると音の変わり方の違いに驚くばかりでした。
最適化していない状態であってもある程度は感じることが出来た「立体的な感覚」が更に奥行きを増し、全くと言ってもいいほど違う音に変化するのです。
最適化前と後を比較してみると一目瞭然。
360 Spetial Soundを楽しむ際にはソニー製の対応ヘッドホンと組み合わせることで、真の意味で「この機能の本領」を発揮するのではないかと感じました。
この機能の本領を楽しむための条件は少し厳しいですが、対応している機種を持っている人は是非試してみて欲しい機能です。
それ以外にもここでは書ききれないほど改善が施された点や進化した点があります。
これはまた後日単体でレビューを書こうと思いますので、少々お待ち下さい。
ただ、実際に購入してみて分かったことは「これだけ凄い機種が2年間24円で使用できるのは異常」ということです。
ここからは、何故「2年間24円」で使用できるのかを、契約内容を元に考えていきます。
「2年間24円」その仕組みと契約内容
契約内容
本体
48回払い(新トクするサポート)
通信プラン
- ・スマホデビュープラン(新規)
- ・容量:3GB(契約月の翌月から12ヶ月は5GBに増量)
- ・通話:5分以内の国内通話無料(ナビダイヤル等例外あり)
- ・契約月の翌月から12ヶ月間、月額基本料が990円
今回、Softbankの回線を持つのが初めてだったことと、U22おトクキャンペーンが適応できる年齢(契約当日で丁度20歳)だったのでこのプランを選択しました。
現状、22歳以下が契約できるプランで一番安いプランはこれになります。
支払総額は「本体代 + 通信プラン + サービス料」の合計金額なので、最初の1年は993円、2年目は2,181円、2年から4年までは5,045円、それ以降は2,180円となります。
仕組みについて
イメージとしては「スマートフォン本体の長期レンタル」
今回契約した「新トクするサポート」を分かりやすく説明すると、「48回の残価設定型プラン」ということです。
新トクするサポートは、購入時に半分の24回分の支払いを残価として設定し、25ヶ月目に特典利用を申し込んで本体をSoftbankに返却することで残りの支払いを免除することができるサービスのこと。
勿論、機種が気に入っていれば25回目以降も本体代を支払いすることで、本体を返却せずに継続して使用することも出来ます。
そして本題の今回、2年間24円で使用できる理由は「1~24回までの支払い分に割引が効くから」です。
この契約においては、24ヶ月まで月々2,864円の割引が行われます。
通常の48回分割の金額は2,865円なので、値引きを適応することで1ヶ月の本体代は2,865 – 2,864で1円。
これが2年間(24回分)の支払いに適応されるため、1 × 24で24円。24ヶ月(2年間)使用した後、本体を返却すれば2年間24円で使用することができるという訳です。
仮に、25回目からの支払いを継続したとしても、支払い総額は68,784円となるため、全て支払って手元に残しても定価から半額程度の額で購入することができます。
よって、本体代の割引が効いている期間のみ使用することで格安に使用することが出来るということです。
賢く運用するために
今回のような格安でスマートフォンを手に入れられる施策に関しては「本体に釣られて契約するとそのキャリアに永遠に縛られる」と考えている方も多いのではないでしょうか。
確かに以前までは「本体返却時に新しいプランを契約する」といった条件があったのでそう考えるのにも無理はありません。
ですが、現在はスマートフォン本体と通信プランの支払いは全て別になっており、本体代金の支払い中に通信プランを解約したり乗り換えても問題ないのです。
そのため、本体代支払期間中に通信量が高いと感じたら別のキャリアへMNPを行ったり、解約することも出来ます。
乗り換え先について
乗り換えを行う場合、乗り換え先に考えているキャリアは2つ。1つはLINEMO、もう一つはNURO Mobileです。
LINEMOは3GB 980円という価格で、5Gにも対応しているのが特徴です。また、LINEMOはSoftbankが運営しているプランのため、乗り換えも簡単に行えること、更には通信品質、速度は申し分ないので普段使用を考えると悪くない選択です。
ただ、仮に休眠回線として保有するには若干高く付くのが弱点になります。
ですが、ここ一週間近く使用している限りでは休眠回線にする可能性は低いのでこの弱点もなくなりつつあるのが現状です。
NURO Mobileについては、3GB 627円(データ通信のみ)と安く、音声通話を付けても792円で運用できるといった低価格が特徴になります。
また、5GB音声通話付きで990円と現在契約しているサービスを殆ど変更せずに運用することも可能です。
仮に休眠回線にするにしても、乗り換えられるかは別として0.2GB330円とかなり安く抑えられるのでMNP先にはピッタリだといえます。
懸念点はサービスの品質です。ここは未知数なので「契約してみないと分からない」部分になります。そこが唯一の弱点です。
端末・通信品質ともに満足。今後は価格次第で調整する
今回はXperia 5Ⅲの2年間24円で契約したのでその話をしました。
ソニーのフラグシップスマートフォンが2年間24円で使用できるのは大きいですし、契約といった全てを通してこういった施策について知らないのはもったいないと感じました。
そして、この施策が終了する2月末日に滑り込めてよかったというのが本音です。
今後の運用方法については現段階で未知数ではありますが、Softbankユーザー限定でPayPayクーポンを配信していることや、Yahoo!プレミアムといった特典が筆者の生活とマッチしている部分にもなるので十分に回収できる可能性が出てきました。
そのため、もしかしたらSoftbank本家の回線をそのまま維持する…といったことも考えています。
そして、そういった過程も今後の記事にしていく予定です。
最後に、3月はスマートフォンの契約が増える時期なので、定期的に量販店を訪れる等してこういった安売りの情報を仕入れるようにしましょう。
そうすることで、きっと「かねてより憧れていた機種がこの価格で!?」といったことに出会えるかもしれません。
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