2in1ノートパソコンを買ったら迷う「スタイラスペン」の選び方

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・2in1ノートパソコンを買ったけど、スタイラスペンの選び方が分からない
・今より便利なスタイラスペンに買い替えたい

2in1ノートパソコンを買ったら一緒に用意することが多い「スタイラスペン」。
機種によって付属するものからしないものまで様々でややこしい上に、どれを選べばよいかわからない方も多いと思います。

そんな訳で今回は、そんなスタイラスペンの規格と選び方を解説します。
この記事の前半では選ぶ鍵となる「規格」についての解説と、後半ではそれらを踏まえたスタイラスペンの選び方について説明します。

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選ぶ鍵となる「規格」について

大前提として、スタイラスペンにはいくつかの規格があります。
そして、その規格に対応しているものを選ぶことが大事になるのです。

2in1ノートパソコンを選ぶ上で大事になる規格は主に3つ。
「wacom ERM」「Microsoft Pen Protocol (MPP)」「wacom AES」があります。

それ以外にもChromebook向けの「Universal Stylus Initiative(USI)」といった規格もありますが、ここからは簡単に「wacom ERM」「Microsoft Pen Protocol (MPP)」「wacom AES」の3つの規格について説明します。

wacom ERM

wacom ERMはスタイラスペンや液晶タブレットを製造するwacomが開発した規格の一つです。
電子誘導方式と呼ばれる方式を採用しており、ペンにバッテリーがいらないのが特徴です。

また、書き心地もこれから解説する規格よりも良いと評する人もいます
ただ、タッチセンサー以外にEMR用のセンサーを追加しないといけないため、対応している機種が少ないのが弱点です。

ここで解説する規格の中では一番マイナーなものだといえます。

 対応している機種

・Galaxy Book Flex

Microsoft Pen Protocol (MPP)

Microsoft Pen ProtocolはMicrosoftが管理している規格です。
静電容量方式と呼ばれる方式を採用しており、ペンにはバッテリーが必要になります。

また、Bluetoothに対応しており、Windows OSと連携してペンから様々な操作をすることが可能です

Windows OSとの連携でペンのショートカット等を変更できる【画像はDell Inspiron 13 7000 2in1】

対応している機種・ペンが多く選択の幅が広く、様々なメーカーが対応しているペンを販売されています。

弱点は対応しているOSがWindowsのみであることと、多くのメーカーが販売しているだけに粗悪品を掴む可能性が高いことです。
ここで解説する規格の中では一番有名な規格ですので、知っておいて損はないでしょう。

 対応している機種の例

・Microsoft Surfaceシリーズ
・Dell Inspiron 2in1シリーズ
・HP Spectreシリーズ
・Lenovo ThinkPad X1 Yoga 2in1

MPP 2.0に対応しているDell Inspiron 13 7000 2in1付属のペン

wacom AES

スタイラスペンや液晶タブレットを製造するwacomが開発した規格の一つです。
MPP同様、静電容量方式を採用しているため、ペンにはバッテリーが必要になります。

また、wacomはMicrosoftとペン技術に対して提携しているため、AESとMPPの両方に対応しているペンも販売されているのが特徴です。

MPPとは異なり、Android OSもサポートしています。
MPP対応ペンで同時にサポートしていることが多く、そこそこ種類があるのが特徴です。

wacom AESとMPPはそれぞれ1.0と2.0が存在し、傾き検知等の部分で異なります
ただ、両規格ともに下位互換性があるので上位の規格に対応しているものを用意すれば問題ありません。

 対応している機種の例

・LG gram 2in1
・dynabook V8
・Dell XPS 13 2in1

wacom AES 1.0に対応しているdynabook V7付属のスタイラスペン

スタイラスペンの選び方

結論、スタイラスペンは「対応している規格」と「充電式か否か」で選びましょう。
先程解説したように、規格によって内容は大きく異なるので、購入したパソコンに対応している規格のものを選ぶ必要があります。

対応している規格については、純正で販売しているペンで対応しているものが分かるので確認するようにしましょう。
もし、分からなければメーカーに聞いてみたり、レビュー記事を読むのも良いです。

また、ペンも充電式のものがオススメです
スタイラスペンの多くは、単6電池という日本国内では手に入れにくい電池を採用しています。
そのため、万が一電池が切れた時に手に入れるのが難しく、いざとなった時に素早く対応することが出来ません。

dynabook V7のスタイラスペンは単6乾電池のため、用意するのが大変になる

ですので、これから新しくペンを用意する人は充電式のものを選びましょう。
また、ペン先といった消耗品が簡単に手に入る商品だと、維持もしやすくなるのでオススメです。

以上より、「対応している規格が多い」「充電式」「消耗品が手に入りやすい」という条件を満たすペンは「WACOM Banboo Ink Plus」です。

Bamboo Ink Plus 【wacom 公式サイトより】

wacom AES 2.0とMPP 2.0の両方をサポートしており、USB Type-Cの充電式、消耗品のペン先も販売されているという完璧なペンといえます。
更に、Bluetoothにも対応しているのでMPP対応の機種ならWindows Inkを使ったパソコンの制御も可能です。

これ以外にもメーカー純正のペンが販売されていることもありますが、今回紹介した3つのポイント「パソコンと同じ規格に対応している」「充電式」「消耗品が手に入りやすい」を同時に満たすもの以外は筆者はそこまでオススメしません

純正品より良い社外品もあるので、既に使っている人もこれから買う人も検討してみてはいかがでしょうか。

また、「書き心地」について気にしたり、こだわりがあるならペンに限らず画面に貼るフィルムも気にする必要があります。

一概にノングレアだから書き心地が紙に近くなるかというとそういう訳ではないので、ペンに限らずフィルムもよくよくレビューを見て選びましょう。

例外として、筆者の所有するdynabook V7のように、そのままの状態で特定の書き心地を実現している機種もある

その他、お絵かきを目的としている場合は、この記事よりも分かりやすく解説している記事があるので、こちらもオススメです。

お絵描き用に2-in-1 PC(Wacom AES/EMRペン対応)を探した話 | 8vivid

まとめ:2in1ノートパソコンを選ぶ際には対応しているペンの規格も確認しよう

まとめると、2in1ノートパソコン用のスタイラスペンを選ぶ際には、「どの規格に対応しているのか」「充電式か否か」「消耗品が手に入りやすいか」を確認しましょう。

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