【イベントレポート】auが主催するXperiaユーザー向けイベントに参加したら、そこには「愛」しかなかった

Xperia
この記事は約10分で読めます。
記事内に広告が含まれています。予めご了承ください。
スポンサーリンク

先日、2023年2月16日にKDDI主催のイベント「Xperiaユーザー向け auカスタマー・コミュニティ」が行われました。

auとソニーでXperiaを担当している方に直接意見を言えるイベントということで、筆者も申し込みをした結果、当選。

イベントに参加してきましたので、今回はその様子を参加者目線でレポートしたいと思います。

尚、本記事では筆者が印象に残ったことを中心にまとめ、紹介するため、一部に抜け漏れがあるかもしれません。そこら辺は予めご了承下さい。

本記事は、記事化及び写真の掲載許可を頂いた上で投稿しております。

スポンサーリンク

イベントの概要

イベントの概要をざっくりと説明すると、「auとソニーでXperiaを担当している方との意見交換会」になります。

イベント自体は応募制で、2022年12月22日から2023年1月16日まで参加者を募集。

抽選が行われ、当選した方が参加するといった形でした。

実際、筆者の元にメールが来たのは1月20日のことで、メールを見た瞬間「嘘だろ!?」と二度見したことを覚えています。

会場は東京・虎ノ門にある、虎ノ門ツインビルディング 西棟3階のKDDI DIGITAL GATE TOKYO。

会場を上から撮影。かなり大きなビルだった。

イベント参加自体は無料でしたが、会場までの交通費は自己負担という形でした。

筆者も、本イベントのために拠点のある石川県から高速バスで東京へ移動。

平日のイベント開催だからか、開始時間が19:30からとかなり遅かったため、観光をしつつ楽しんできました。

会場へ向かう道中、Xperia 1Ⅱで撮影した1枚。生の東京タワーを拝むのも数年ぶりのことだった。

参加者は大体12名ほどで、中には親子らしい方も。

KDDI側からは3名、商品企画やXperiaを担当されている方などが登板。

ソニー側も3名、Xperiaの商品企画、設計等を行っている方が登板してXperiaについての意見を交換したり、解説をしてくださいました。

会場がKDDIの施設だったため、イベント運営はKDDIの方が行っていました。

概要についての細かい点は公式がレポートを出すと思いますので、それを待つことにします。

イベントの内容

イベント内容は以下の通りです。

  • ・開発者によるXperiaの商品紹介
  • ・Q&Aコーナー
  • ・抽選会

ここから詳しくレポートしていきます。

開発者によるXperiaの商品紹介

ここでは、ソニーでXperiaの開発を行っている方が商品について直接解説してくださいました。

解説をされた方は20年近く、ソニーの携帯電話開発に携わっているとのこと(凄い)。

実際のユーザーとしての視点を踏まえて説明されていたのが印象的でした。

Xperiaの立ち位置をざっくり解説すると「ソニーの技術、コンテンツを掛け合わせる存在」であり、「好きを極めたい人」のためのNew Xperiaという形で展開を行っているとのこと。

実物に近く撮れるカメラや瞳AF、連射性能等がこだわりポイントとして取り上げられていました。

その他、Xperiaの系譜を1シリーズ以降から現在に至るまで解説。

PROシリーズのことを開発者が変態呼びしているのは笑いましたし、会場全体でも笑っている方が多くいました。

最後にXperiaの今後についても触れられており、ソニーの技術を投入していくことや、ユーザーの意見を反映していくとのこと。

投入する技術も、スマートフォンとして使う中でユーザーに分かってもらえるようにしていくということで、今後に期待したい次第です。

全体の解説を聞いて感じたことは、内容自体は、実際にXperiaを使用したことがある(特に1以降)なら納得行くもの。

そして、筆者が触っていて感じていることが「狙ったもの」であることが分かりました

Q&Aコーナー

ここでは、開発者の方が会場にいるユーザーから直接質問や意見に回答してくださいました。

事前の質問内容から2班に別れており、各班ごとに担当者が付いて応募時に書いた疑問や要望について回答。

また、会場内で思ったそれ以外の要望、質問についてもその場で回答してくださいました。(回答の一部は後半に記述しておきます。)

私の居た班にはKDDI側、ソニー側でそれぞれXperiaの企画を行っている方が来てくださいました。

後半では、Xperia 1Ⅳの分解モデルを用いた説明も行われ、分解モデルを前に写真を撮ったり気になったことを質問している方も見られました。

Xperia 1Ⅳの分解モデル。左からSoC・カメラユニット、背面パネル、ディスプレイ・フレーム

全体的に忖度なしで意見を言えるような雰囲気があり、それだけに、忌憚のない意見や要望が多く飛び交っていました。

参加者の方は非常にXperiaを愛されている人が多く、Xperiaにまつわる思い入れを話す場面も。

筆者もXperia 1Ⅱが発売された時の感動を語らせて頂きました。

フレーム部分。バッテリーが本体の半分を占める
SoC、カメラユニット部分。基盤は2層で実装されている

結局、Q&Aコーナー終了時間ギリギリまで質問や意見が途切れることがなく、最後まで話しが盛り上がった状態で終了。

また、企画の方が挙がった質問や意見に対してメモを取っているのが印象的でした。

私の居た班で上がった質問や要望についての回答(一部抜粋)

以下は、実際に挙がった質問に対しての回答をざっくりとですが、一部紹介します。

ディスプレイ関連

Q1:画面の輝度が低い

回答:Xperia 1Ⅳ以降からディスプレイの輝度を上げている。

Q2:ノッチを搭載する予定があるか?

回答:今後も搭載する予定はない。

カメラ関連

Q1:Cinema Pro以外で4K 60fpsに対応してない

回答:Xperia 1Ⅳ以降、Video Proでも対応した。

Photo Proでの実装については、コンセプトに合わないのでやってない。Photo Proのベーシックモードは取り回し重視で設計している。

Q2:低照度が弱い

回答:今後のチップセットの進化に合わせて進化させる。今後も改善させていくという気持ちはある。

実は、チップセットの進化の影響でダイナミックレンジ等一部は既にαを超えている。

Q3:手ブレ補正が弱い

回答:手ブレを強くし過ぎると解像感が落ちるので、バランスを見定めて調整している。

今後も改善をしていく。

Q4:アンダーディスプレイカメラについて

回答:現状のアンダーディスプレイカメラは、カメラ部分の発色が悪くなったり、カメラ画質が落ちるといった問題がある。

そこは、今後の技術が出来れば挑戦する。

Q5:マイクロマトリックスカメラについて

回答:マイクロマトリックスカメラも、画質や暗さ等の問題がある。
実際、複数のカメラを合成するより、一つのセンサーを大きくした方が明るく写る。

マイクロマトリックスカメラを収めることは難しい。

Q6:カメラ位置が悪く、撮影時に指がかかってしまう

回答:Xperia 1Ⅲ/5Ⅲ以降、望遠レンズと広角レンズの配置を変更することで改善している。

Q7:センサーサイズについて

回答:トレンドを踏まえて、技術的に色々と検討している。
Xperia PRO-Iでの実装経験・技術があるので、出来ないことはない。

音関連

Q1:音についての今後や既に行っていることについて

回答:今後もソニーと連携して音質を良くしていく。

スピーカーについては年々構造を変えており、直近ではエンクロージャーを用意してビリビリ音を改善している。

補足:事例説明として、ワイヤレス(LDAC)を途切れないようにするための努力について話されていた。

Q2:バイノーラル録音について、今後実装していく予定はあるか

回答:今回の意見を元に、今後もチャレンジしようと考えている。

機能関連

Q1:指紋認証が度々誤認識してしまう

回答:Xperia 1Ⅳ/5ⅣのAndroid 13以降では、電源ボタンを押して認証するようにして解決している。

Q2:ゲーム時のパフォーマンスについて

回答:低温やけどを防ぐことも踏まえ、調整しているため難しいところ。
今後も改善をしていく。

Q3:バッテリー持ちをもっと良くして欲しい

回答:年々容量を増やすことで改善を行っている。また、OSの制御も気を遣っている。
今後も改善を行っていく。

Q4:PC連携を強化してほしい

回答:今回の意見を元に、検討を加速させていく。

Q5:Webカメラとして使えるようにしたい

回答:Webカメラとして使う場合、カメラからパソコンへ情報を送る時、パソコンからインターネットに乗せる際にビットレートが落ちたりする問題がある。

そういったことから現段階での実装は難しいが、将来的に解決していきたい。

Q6:かゆいところに手が届かないソフトウェアを改善して欲しい

補足:具体的には、Wi-Fiの電波をテザリングしたり、タスクバーが使いづらいといったことを併せて説明した。

回答1:そこら辺は検討したい。ソフトウェアを改善するのにも、予算もあるので考えたい。今後の開発の参考にする。

回答2:Android OSのカスタマイズも検討し、今後も改善をしていく。

Q7:OSアップデート期間が短い

回答:メーカーとしては現在のトレンドを含め把握しており、今後も改善に向けた検討を進めていく。

Q8:発熱周りの問題はどうしていくか?

回答:薄さと放熱性についてバランスを取りながら開発を行っている。
ただ、放熱シートを増やすことは、厚みが増すため安易には行えない。

Q9:デザインと耐久性について

回答:デザイン自体は、トレンドを見ながらデザイナーが行っている。

現在のトレンドである、フロストガラスは耐久性が落ちるといった弱点がある。
その点は、素材やガラスの厚みを改善することで解決している。

Q10:Snapdragon for Xperiaはあり得る?

回答:実際、Qualcomm™社と各社話し合いをしている。

お答えできないが、話し合いの上パフォーマンスの最適化を行っている。

価格問題もあるのでそこも考慮して検討している。

抽選会

ここでは、参加者全員を対象とした抽選会及び商品の手渡しが行われました。

まず、参加者全員にプレゼントとして、画像のようなauとXperiaのノベルティが配布。

非売品も多いため、かなり嬉しいものでした。

参加者全員に配られたノベルティ。筆者としてはステッカーが一番嬉しかった。

また、参加者の中から抽選で2名の方にLinkBuds Sがプレゼント。

筆者はハズレましたが、当たった方はかなりラッキーだったのではないでしょうか。

入場すると抽選番号が書かれた紙が渡され、最後の方にくじ引きが行われ書かれた番号が当たるとLinkBuds Sが貰えた

全体を通しての感想

イベント全体を通して感じたこととして、メーカー側は我々の意見を常に聞いているということが分かりました。

決してXperiaユーザーの意見を無視している訳ではなく、寧ろ意見を聞き入れながら改善している。そんな姿勢が見える会でした。

参加している方も、Xperiaを愛し、Xperiaに愛された方が参加されていたというだけに、愛があふれているそんな場所でした。

また、開発者の方もTwitter等を拝見しており、そこから評判や要望等の意見を取り込んでいるとのこと。

今後も一人のユーザーとして、このブログやTwitterで意見を発信していこうという想いが強くなった次第です。

最後に

ずっと昔、Xperiaの開発者の方と話せるイベントのレポートを読んでから、こういったイベントに参加したいと憧れていました。

当時は意見を発することも、発する場所を設けるつもりもありませんでしたが「いつかは開発している人とお会いしたい」そんな想いは心の中にありました。

筆者は最盛期に発売されたモデル、他社から遅れまくっている時期に発売されたモデル、盛り返してきた今のモデルを含め、使い続けてきました。

初めて買ってもらったスマートフォンもXperia XZで、色々考えて乗り換えた先もXperia XZ3だった。
成人して初めて契約したスマートフォンはXperia 5Ⅲだった。

新製品発表会の中継を見ながら、周りのオタク達と盛り上がることもあれば、文句を言う事もありました。

私がブログを始めようとしたきっかけも、Xperiaの存在があったからです。

それだけに、このような貴重な機会に巡り会えたことは嬉しいですし、直接想いを伝えられて良かったと思います。

筆者はTwitterで「Xperiaが事業撤退するまで使い続けること」を公言してきましたが、改めてこの場でも言わさせてください。

私、ISP0228及びガジェラボ!はXperiaが事業撤退するまで使い続けることを宣言します。

全てのモデルを使える訳ではありません。他のスマートフォンが良ければそれと並行して使います。

ただ、その編成の中には必ず一台Xperiaを投入することを約束します。

そして、今後も容赦なく意見を言わせて頂きます。だって私はXperiaが好きだから。

いつまでも「私が”好きだ”と言える存在」として居続けてください。

今回はこのような素晴らしい会に参加させて頂き、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました