・完全ワイヤレスイヤホンが欲しいけど、どの機種を買えばよいか分からない
・Galaxyが作る完全ワイヤレスイヤホンってどうなの?
昨今、様々なメーカーが様々な価格帯で販売している完全ワイヤレスイヤホン。
筆者もWF-1000XM3とWF-1000XM4の2台を所有しており、通学や長旅で大活躍しています。
そんな、完全ワイヤレスイヤホンライフを送っている筆者ですが、この度、普段使用している完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4が故障し、修理に出すことになってしまいました。
WF-1000XM3で凌ぐ…ということも考えましたが、当該機はかれこれ3年使用しているため、バッテリーが劣化。外出先でバッテリーが切れてしまうという不安がありました。
そこで今回は、新しい完全ワイヤレスイヤホンとしてGalaxy Buds2を導入しましたので、使用感を含めたレビューをしていきたいと思います。
この記事ではレビューを通して、どんな人にこのイヤホンをオススメできるのかを解説します。
なぜ、Galaxy Buds2を選んだのか
大前提、何故Galaxy Buds2を選んだのか簡単に紹介させてください。
選んだ理由、それは、Galaxy Buds2は音質がある程度担保されていること、ノイズキャンセリング機能が搭載されているという2つの条件を満たしている機種だからです。
普段使っているWF-1000XM4は他の機種より音質とノイズキャンセリング性能が優れている機種です。
そのため、その代理を務めるからにはそれなりに音が良いことと、ノイズキャンセリング機能が搭載されていることは最低条件であると考えました。
そして、その条件を満たしており、おまけに最近多く使用しているスマートフォンがGalaxyで相性を確認したいということから選んだわけです。
また、価格がかなり安くなっており、中古相場で1万円以下で販売されていたというのもあります。
では、そんな理由で購入したGalaxy Buds2はどんなイヤホンなのか?簡単にまとめると以下のようになります。
・価格帯、Galaxyとの相性的に初めての完全ワイヤレスイヤホンには丁度いいこと
・Galaxyユーザーなら買って後悔のないイヤホン
・タッチパッドが絶望的に操作しにくい
・本体が小さすぎてイヤホンが耳からズレる
ここからは以上の評価をした理由を含め、詳しく紹介します。
基本情報
スペック
カラー | オリーブ,ラベンダー,ホワイト,グラファイト,オニキス(ブラック) |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 |
Bluetooth プロファイル | A2DP,AVRCP,HFP |
対応コーディック | SBC , AAC , SSC (Samsung Scalable Codec) |
対応スマートフォン | Android 7.0、RAM 1.5GB以上のスマートフォン |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 20.9 × 17.0 × 21.1 mm (イヤホン本体) 27.8 × 50.0 × 50.2 mm (充電ケース) |
重量 | 5.0g (イヤホン本体) 41.2g (充電ケース) |
バッテリー容量 | 61mAh (イヤホン本体) 472mAh (充電ケース) |
実働時間 | 最大5時間 (1回の充電) 最大20時間 (合計) |
備考 | ノイズキャンセリング対応 |
付属品 | イヤホン本体 , 充電ケース , イヤーチップ(S,M,L) , USB Type-Cケーブル , クイックスタートガイド |
機能・特徴
Galaxyユーザーに特化した完全ワイヤレスイヤホン
名前にもあるように、Galaxy Buds2はGalaxyシリーズに特化したイヤホンです。
そのため、Galaxyシリーズのスマートフォンを使っているなら、イヤホンの設定やペアリングが簡単に出来たりと何かと便利な1台となっています。
Galaxyシリーズを使っていることは条件になりますが、完全ワイヤレスイヤホンを使ったことがない人でも簡単に使えるそんな1台です。
価格
販売店によって異なりますが、Amazonにて15,000円台で購入できます。
また、中古市場では1万円を切って購入できるため「1万円以上出すのが嫌」という人は中古品や未使用品を検討しても十分かと思います。
因みに、筆者はヤフオクで8,000円で手に入れました。
良い点の悪い点
良い点
Galaxyとの高い親和性
Galaxyの名前を名乗っているだけに、Galaxyシリーズとの相性は抜群です。
Galaxy同士ならケースを開くだけでイヤホンを認識・ペアリングが可能ですし、マルチペアリング、設定アプリからイヤホンの簡易設定まで簡単に行なえます。
また、プリインストールアプリのGalaxy Wearableを駆使することで細かな設定やソフトウェアの更新、イヤホン本体を見つけることも出来るので、機能としても抜かりありません。
更に、Galaxyデバイスを複数持っている場合は、使っている端末に合わせてイヤホン側が自動的に接続先を切り替えてくれる機能を搭載しているため、異なる機種の間でも簡単に切り替えが行なえます。
実際、Galaxy S21 5GとGalaxy Z Flip3 5Gを所有しているのですが、使用している機種に合わせて接続を変えてくれるのでかなり便利です。
ここまで書いてあるように、何から何までGalaxyシリーズで揃えている人にとってはスムーズに操作が出来るので利便性も高く、オススメできます。
また、Galaxyを使っている人で初めて完全ワイヤレスイヤホンを使う人には、ペアリングの手軽さを含めてこれ以上にない選択肢ともいえます。
土台のしっかりとした音質
音質も中高音域がはっきりと鳴る、迫力のある音が特徴です。
本体サイズは小さいですが、搭載されているダイナミックスピーカーとノイズキャンセリング機能の効果で十分なレベルでボリュームが出ます。
1万円台で買えるイヤホンとしては十分すぎる音質です。
また、Galaxyを使っている場合は360オーディオにも対応しており、動画を見ている時にはまるでその場にいるような迫力を感じることが出来ます。
実際、動画を見ている時に360オーディオをONにすると音の違いは一目瞭然。作品に対しての満足度が大きく変わってきます。
また、Galaxy Wearableアプリでイコライザ調整が出来るため、複数のプリセットの中から自分好みの音に調整することが可能です。
個人的には、全体的に音の迫力が増すプリセットの「ダイナミック」イコライザがオススメですが、そこは買った人が好みを探してみるのが良いでしょう。
本体・ケースが軽い
本体はGalaxy史上最軽量級の1個5gを実現。
長時間着用していても耳が疲れにくい上、何より違和感が少ないのが特徴です。
また、ケースも小型で軽量なため、ポケットに入れていても違和感がない上に、デザインもコロコロとしているので持ち歩いていて楽しいそんな1台になっています。
他の機種と比較してもかなり小型なイヤホンですので、アクティブに動く人にとっては最適解となるイヤホンでしょう。
機能も抜群
本体のサイズからは考えられないレベルでバッテリー持ちも良く、本体単体で最大5時間、ケースでの充電と合わせて20時間使用できます。
5時間使えるというならば、家事をしている時や、買い物、長旅の時もバッテリー残量を気にせずに音楽を楽しめるレベル。
十分すぎる程バッテリー持ちが良い1台です。
また、Galaxyを使っている場合、試験機能として遅延を最低限に抑えるゲームモードも使用できます。
実際、ゲームモードを使って少しだけゲームをしてみましたが、確かにラグは少なくワイヤレスでゲームをすることが出来たので、「ワイヤレスイヤホンでゲーム」というのもそう遠くないかもしれません。
・Galaxyシリーズとの相性の良さ
・1万円を切って買える機種とは思えないレベルで音が良いこと
・本体・ケースがとにかく軽いこと
・バッテリー持ち含め、機能性も高いこと
悪い点
Galaxy以外の機種との相性はそこまで良くない
逆に、悪い点としてGalaxy以外のスマートフォンを使用する場合は、ここまで書いた魅力が半減します。
Galaxy Buds2の特徴である、360オーディオやケースを開くだけでペアリングが完了するといったことが出来なくなるため、正直な話Galaxy以外の機種での使用を想定しているなら止めたほうが無難です。
また、対応しているBluetoothコーディックもSBC,AAC,SSC(Samsung Scalable Codec)のみと少ないのも弱点です。
Galaxyと接続している限りでは上位のコーディックであるSSCで接続されるため問題ありませんが、他の機器と接続するとSBCかAACに制限されるためどこか微妙な部分になってしまいます。
タッチパッドが絶望的に操作しにくい
これは本機種における最大の弱点で、タッチパッドがイライラするレベルで操作がしにくいです。
操作部分が本体と同化しているため、どこをタップすれば良いかが分からないため操作時に迷いが生じます。
挙げ句、イヤホンを着用している状態では操作しにくい位置に操作部分があるため、操作するたびにイヤホンをズラさないといけません。
更に、タッチから反応まで少しだけラグがあるため思いもしない操作を引き起こすこともあります。
以上のことから分かるように、直感的に操作できないからとにかくイライラする部分です。
こんな事を言っちゃいけないのですが、こんな状態でゴーサインを出した開発陣の気が知れないレベルでイラつきます。
せめても、操作位置部分の材質だけ変えて欲しかったですし、それが無理なら本体の端側をタップして操作できるようにアップデートして欲しい部分です。
本体が小さいため、耳からイヤホンがズレる
本体が小さいことは有り難いのですが、その分安定性に欠けるため食事といった耳の中が動く状況で直ぐイヤホンがズレてしまうのも弱点です。
筆者はイヤーピースのサイズを最小にして検証しましたが、それでもズレやすいため難しい所だと思います。
これについては人によって異なると思いますが、本体と耳を支えるサポート機構があっても良いのではと感じた所です。
・Galaxy以外の機種との相性はそこまで良くない
・タッチパッドが絶望的に操作しにくい
・本体が小さいため、耳からイヤホンがズレる
まとめ
結局、Galaxy Buds2は名前にある通り、Galaxyユーザーにとって最適解となっているイヤホンといえるでしょう。
その分、それ以外の機種と使用する場合は魅力が半減する側面を持っており、汎用性は高くありません。
ですが、価格的にも、利便性的にも初心者に対して物腰が柔らかいので、Galaxyユーザーにとっては初めての完全ワイヤレスイヤホンに丁度いいといえます。
ただ、いずれにしても本体のサイズ感ゆえに操作性に難ありなのは理解しておくべきでしょう。
また、今後上位機種であるGalaxy Buds2 Proが登場するため、Galaxy Buds2の中古価格は下がることが予想されます。
そのため、そこを狙って購入するのもいいし、今すぐ欲しいのなら狙っても十分な機種です。
サムスンが構築するエコシステムを使用している場合にはおすすめできる一台、検討してみてはいかがでしょうか。
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