- ・Galaxy S21 5Gってどんなスマートフォン?
- ・発売から2年経ったけど、まだ使える?
- ・中古価格が安くなっているけど、これから買っても問題ない?
筆者が昨年の4月末に一括19,800円で購入し、本ブログでも紹介したSamsung Galaxy S21 5G SCG09。
今回は購入から1年が経過したので、1年間使用してきて分かった8つの魅力と2つの弱点をまとめていこうと思います。
発売から2年が経過し、中古価格も安くなってきているGalaxy S21 5G。
「中古品で安く買えるGalaxyが欲しい人」や「安くてそこそこ使えるスマートフォンが欲しい人」「Galaxyが気になっており、まずは安い機種から始めたい」という人は是非最後までお読みください。
過去に紹介した記事はこちら!
結論
結論、Galaxy S21 5Gは「これから買っても普通に使える」スマートフォンです。
発売から2年が経過しましたが、SNSの閲覧や動画鑑賞、リズムゲーム等の軽量なゲームならば問題なくこなせます。
原神などのスマートフォンの限界性能を要求されるゲームは厳しいですが、それ以外の用途であれば現役を張れるレベルの機種です。
6.2インチのフルHD+ディスプレイを搭載し、昨今のスマートフォンの中では比較的コンパクトであり、片手でも十分に操作できる。
おまけに、長時間触っていても不具合を起こさず安定しているスマートフォンといえます。
尖った部分はありませんが、スマートフォンに求められる基本的なことは全て揃っている。
まさに「究極の無難」なスマートフォンと言えるでしょう。
筆者も、スマートフォンで何か作業をしたい時は、意識していないうちにGalaxy S21 5Gを手にしていることが多いです。
複数台のスマートフォンがある中で、無意識の状態で手にしているということは、それだけ安定していて不満のない機種であることの証拠だと思います。
魅力
安定したパフォーマンス
Galaxy S21 5Gの魅力の一つとして、安定したパフォーマンスが挙げられます。
普段使いであれば、本体も熱くなりにくく、画面のフレームレートも120Hzで安定して動作。
また、ある程度熱くなっても、ギリギリまで60Hzに落ちることなく動作してくれるので、快適に使うことができます。
ほぼ同じスペックのXperia 5Ⅲは、しばらく操作すると60Hzにフレームレートが落ちてしまいますが、Galaxy S21 5Gはそういったことはありません。
その点において、Galaxy S21 5Gは安定したパフォーマンスを発揮しており、それが大きな魅力になっているといえます。
「撮ってそのまま載せられる」カメラ性能
カメラ性能も「撮ってそのままSNSに載せられる」レベルでしっかりしているのが魅力。
どのレンズを使用してもキレイに撮れるので、誰でも一定レベルの写真を撮ることができます。
全体的に色合いが少し濃く撮影されるので、カメラが得意でない人でも、目を引くようなキレイな写真を撮ることが可能です。
筆者も、料理の写真を撮ったり、SNSにアップする画像を撮るときは、Galaxy S21 5Gをよく使っています。
動画の撮影性能も申し分ありません。
動画の手ぶれ補正も効くので、手持ちでも安定した映像を撮影することができます。
また、マニュアルモードでは細かく設定できるので、星空の撮影なども可能です。
Galaxy S21 5Gのカメラは、パッと撮影する使い方にも、テクニックを使って撮影する使い方にも対応しています。
そのため、カメラ自体のポテンシャルは非常に高いです。
その他にも、ポートレートモードやタイムラプスモード、スーパースローモーションなど、様々な撮影機能が搭載されています。
また、カメラに映ったものをスキャンして、PDFファイルや画像ファイルに変換することもできます。
写真撮影だけでなく、書類のスキャン等の実用的なことも行えるのは心強い点です。
消しゴムマジックも使える!?充実したアルバムアプリ
Galaxyには標準搭載のGoogleフォト以外に、メーカー公式が提供する「ギャラリー」アプリを搭載。
このアプリは、本体のアップデートに合わせて更新されることが多く、現時点でも様々な機能が追加されています。
機能が多いので、この中から筆者が便利だと思った機能を1つ紹介します。
1つ目は「オブジェクト削除」。
オブジェクト削除、写真に写り込んだ邪魔な人や物を消すことができる機能です。
例えば、風景写真に入ってしまった人影や電線などをタップするだけで消すことができます。
Google Pixelに搭載されている「消しゴムマジック」と同じような機能であり、完璧に消せるというわけではありませんが、かなり精度は高め。
簡単に写真を修正したい時に使える便利機能の一つです。
その他、動画や写真からGIF画像を生成できる「GIF動画作成」や、画像内からテキストを読み取り、コピーできる「テキストコピー」等、これ1台でなんでもこなせます。
筆者も1年間で使用しきれない程に機能が多く、飽きることがないのは大きな魅力です。
オーディオ性能も文句なし
オーディオ性能についても文句ないものに仕上がっています。
スピーカーもステレオスピーカー搭載機種の中でもパワーがある方であり、小さい音量でも十分にコンテンツを楽しめます。
ただし、最大音量では音割れが発生することがあります。そのため、大音量でコンテンツを楽しみたい方には少し物足りないと感じるかもしれません。
筆者的には、中くらいの音量をセーブして楽しむのが一番楽しめると感じました。
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン接続時の音質についても、小さい音量でも十分に楽しめるだけのパワーがあります。
Bluetoothコーデックについてもapt-X HDやLDAC等の高音質コーデックに対応しており、音質も問題ありません。
ただし、同じヘッドホン・イヤホンであっても、他のスマートフォンと繋いだ時の音質と比べてみたときに差にすぐ気付けるレベルで特性が異なります。
Galaxy S21 5Gは低音や中音あたりが強調される傾向にあるため、細かいディティールにこだわって聴く場合は少し気になるかもしれません。
作業時の流し聴きや大人数で共有したい場合は向いているでしょう。
つまり、オーディオ性能にこだわらない限りは十分に使用できるラインはしっかり確保しているといえる、そんな性能だといえます。
Windows OSとの高い連携性
Galaxyシリーズの特徴である、Windows OSとの高い連携性も魅力の一つ。
スマートフォン連携アプリも標準でインストールされており、別途アプリを入れなくともスマートフォンの設定アプリから接続等の設定が可能です。
Windows OSと連携することで、パソコンでの通知確認、電話の受信・発信操作、撮影した写真の確認ができます。
また、他のスマートフォンでは出来ない、スマートフォンアプリをパソコン内で立ち上げることも可能です。
Galaxy S21 5Gなら同時に5つのアプリを開くことができます。
Windows PCを使って作業している最中でも、スマホに手を伸ばすことなく電話や通知の確認が出来るのはかなり強いと感じました。
まだまだ配信されるシステム・OSのアップデート
メーカーによっては2年程度で打ち切られてしまうことの多い、スマートフォンのシステム・OSアップデートですが、その点を心配しなくても良いのも魅力の一つ。
Galaxyシリーズは、S21シリーズ以降から4世代の最新OSと5年間のセキュリティアップデートをサポートすることを発表しています。
つまり、Galaxy S21 5Gは、現時点で残り2回(2世代分)のOSアップデートを控えており、セキュリティアップデートを考慮しても後3年は現役を張ることが出来るのです。
逆に、本体性能が足りなくなり、サポート期間中に手放す人も出てくるレベルで長く使えるので、1台のガジェットを大切に使用する人にとっては最高の選択肢といえるでしょう。
超高速充電に対応、それでいて本体が殆ど熱くならない
Galaxy S21 5Gは、超高速充電「Super Fast Charging」に対応しているのも魅力の一つ。
Super Fast Chargingに対応している充電器を用意すれば、わずか30分で0%から50%まで充電することが可能です。
バッテリーが滝のように減るGalaxy S21 5Gですが、この機能が付いていることで不満なく使用することができます。
実際、スマートフォンを充電し忘れて寝てしまった時も朝の準備時間で1日使用できるレベルまで充電することが出来るため、かなり便利です。
しかも、Super Fast Chargingは本体の充電状況に合わせて流す電力量を調整してくれるため、超高速充電をしていても本体が殆ど熱くなりません。
高速充電に対応していても本体が触れないほど熱くなることや、本体の寿命低下といった心配事も避けられるので安心です。
また、Super Fast Chargingは「PPS」と同じ規格なので、PPS対応充電器であれば超高速充電を行えます。
筆者も、Anker製の充電器で行っているのでそういった互換性はかなりあると言えます。
充実した本体サポート
Galaxy S21 5Gは、ソフトウェアアップデートの体制だけでなく、実店舗でのサポートも充実。
Galaxyには、修理から製品の体験までこなせる「Galaxy Harajuku」や、一部のキャリアショップで最短60分で修理を行える体制を整えています。
現に、Galaxy Harajukuに行けば、本体の修理サポート期間であれば、保護フィルムを無料で交換してくれる上、本体の健康状態等も診断を行ってくれます。
ソフトウェア面でサポートをするだけでなく、ハードウェア的な側面でもサポートをする体制が整っているのは、次もGalaxyシリーズを買おうと思わせる魅力です。
弱点
One UI自体の重さとクセの強さ
弱点としてOne UI自体のクセの強さが挙げられます。
Galaxy S21 5Gは、Samsung独自のユーザーインターフェース「One UI」を搭載。
One UIは、iPhoneと同じように使いやすい魅力的なOSですが、Android OS搭載のスマートフォンとして捉えた時の独自性とクセが強いです。
元のOSがAndroidとは感じさせないレベルで改造が施されており、UIや機能などその殆どが独自設計といっても過言ではありません。
そのため、OSアップデートの概念もiPhone寄りで「One UIのバージョンアップ」として扱われているため、他のAndroidスマートフォンを使ってきた人間にとってはごちゃごちゃになるかもしれません。
その点は、ある程度慣れれば問題ないし、何台も同時にスマートフォンを使わない人にとっては弱点にならないでしょう。
しかし、One UI自体の「重さ」はどうにもならない弱点であるといえます。
「重さ」というのは、容量的な側面です。
前述の通り、One UI自体はUIから機能まで独自設計のものを採用しているため、他のAndroid OSに比べて容量が大きいのです。
システムを動かすために使用される容量が大きいことは、それだけ自由に使える部分が削られていくことでもあるため、あまり好ましくない状態です。
他のスマートフォンにはない使いやすさを追求するのか、容量は軽いが、他のスマートフォンと似たようなものになるのかはトレードオフの関係にあるといえます。
難しい問題ですが、良い形で改善してもらえることを願っています。
長く使えば使うほど足かせになるストレージ容量
Galaxy S21 5Gは、ストレージ容量が256GBです。
一見問題ないように見えるかもしれませんが、micro SDカードに対応していないため、画像や音楽、ゲームアプリなどの容量が全て一緒になってしまいます。
カメラからゲームまで全てをこなそうとすると、ストレージ容量が足りなくなる上に余裕がなくなり、長く使えるほどストレージ容量が足かせになってしまうのは事実です。
画像や動画などをクラウド上に上げたり、音楽などはサブスクリプションサービスにしたりすることで、ストレージ容量を節約することはできますが、元の画質にこだわっている人や、高音質な音源にこだわっている人にとっては死活問題となるでしょう。
One UIの重さとストレージ容量の問題を考えると、長いスマートフォンのサポート期間を活かしきれずに終わってしまう可能性も高いです。
この点は、多少価格が上がってもいいのでSシリーズにも512GBストレージを搭載したモデルを展開して欲しいと思います。
まとめ:Android界隈における「究極の無難」
まとめると、Galaxy S21 5Gは、「何かに尖ることはないが使いやすい、Android界隈における究極の無難」なスマートフォンです。
どこかのステータスに極端に振ることもなく、それでいてすべての機能において高レベルで使えるように設計されています。
「これさえ買っておけば間違えない」そんなスマートフォンであり、アップデートも2年が経過しても変わらずに続いており、新しい機能も追加されていくため飽きることがありません。
OS自体のサポート期間も他の機種より長く設定されているため、長く愛着を持って使用することができます。
寿命の短いスマートフォンにとって、かなり貴重な存在だといえます。
Galaxy S21 5Gについては後継モデルとしてGalaxy S23が販売されており、価格も13万円と他のハイエンドスマートフォンに比べるといくらか安く販売されています。
初めてGalaxyを使う人、Galaxyシリーズを試してみたい人は狙っても良いと思いますが、そうでなく、これから買うのであれば最新モデルであるGalaxy S23の方が良いでしょう。
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