昨年12月、争奪戦に勝利して手に入れたWH-1000XM4が届いたことで、これまで使用してきたWH-H900Nが現役から退く運びになりました。
まだ使用できる中で退役させた理由として、「壊れてから行動するのは遅い」「後釜となる機種が安く購入できる」といったことがあります。ここまでを思い返すと、WH-H900Nは約4年間使用してきたそうです。
そんな訳で今回は、3万円するヘッドホンもとい、SONY WH-H900Nを約4年間使用してきて分かったことを記事にまとめます。
前半ではこの機種を通して分かったこと、使ってきて良かったことを中心に、後半では「長く使用できる機種を選ぶために重視すべき点」を話していきます。
WH-1000XM4のレビューについてはこちらの記事をお読みください。
約4年間使って分かったこと
大事に1台の機種を長く使うこと
イヤホンやヘッドホンに限らず、多くの人は「壊れるまで使う」という考えがあるはずです。
しかし、安い機種の場合は本当に気に入ってない限り「修理するのは高いから壊れたら同じものに乗り換える」というのが一般的でしょう。
ですが、高いヘッドホンを使うとそんな考えは持たなくなります。
大掛かりな故障を起こさない限り、壊れてでも修理して使おうという愛着が湧くのです。(新しく購入するよりも修理したほうが安上がりということもありますが…)
ただ、ヘッドホンやイヤホンで「1台を大切に使おう」という考えが自然と生まれるのは、高い機種を使用したからこそ得られたものだといえます。
比較しない限り変わらないこと
これはイヤホン・ヘッドホン全般に言えることですが、基本的に他の機種と比較をしない限り、ずっと使用し続けることが出来ます。
その理由として、スマートフォンのように外部の要因で使えなくなることがなく、気にしなければメーカーが修理を受け付けなくなるまで使い続けることが出来るからです。
私は新しいヘッドホンが出ると積極的に食いついていく人間なので、壊れるまで使い続けることは無理でしたが、そういうことが趣味でない限りは壊れるまで、いい音で音楽を楽しむことが出来ます。
3万円するヘッドホンを買ってよかったこと
良いモノの世界を知ることが出来る
「良いモノの世界を知るためには良いモノに触れるしかない。」
これは様々な場所で言われていることですが、イヤホン・ヘッドホンであろうが他のガジェットであってもいえることです。
そして、良いモノを知ることでモノの見方が大きく変わります。
その理由として、良いモノを所有して、使い続けることで自分の中の価値観が変わるからです。
実際に筆者も3万円のヘッドホンを毎日のように使い続けたことで、ワイヤレスヘッドホンの音質の基準や性能の基準を知ることが出来ました。(ワイヤレスヘッドホンで3万円は高いかどうか人によって変わりますが…)
そして、それらを知ったことで「値段に対しての性能」を比較する基準が出来、より正確なレビューが出来るようになったのも事実です。
筆者の場合はレビューのためのお勉強的な部分が強いのですが、そういったことをしない人にとっても良いモノの世界を知っておいて悪いことはありません。
自動車や他の家電製品となると価格が高く安易に良いモノに手を出しづらいですが、ヘッドホン・イヤホンなら比較的手が出しやすいです。
確かに上を目指せばキリがないですが、ワイヤレスヘッドホンを見る限り、3万円から5万円と比較的安い価格で良いモノが手に入ります。
安い機種を買おうとしたときも、上を知っていれば本当にコスパの良いモノを選ぶことが出来るようになるので、いい勉強にもなります。
以上より、総合的に見て自分を育ててくれるのです。
最高の環境が手に入る
好きな音楽・動画をいい音質で、自分の好きなタイミングで楽しむことが出来る。これは購入しないと手に入らない魅力です。
そして、良い音質で好きなコンテンツを楽しめる環境があることは、生きる活力になります。
高いヘッドホンがあることで、これまで音楽を聴かなかった人も音楽を自然と聴くようになりますし、趣味がない人は趣味が生まれるきっかけにもなります。
私は元から音楽鑑賞が好きでよく聴いていましたが、高いヘッドホンを買ったことでそれが更に加速したのも事実です。
部品が出る
メンテナンスの面でも安い機種と比べて部品が出ることが多いです。
実際に筆者が使用していたヘッドホンも、Amazonで社外品のアフターパーツが出回っているため、長く使うことが出来ました。
そして、メーカーに依頼すれば修理期間であれば有償でイヤーパッドの交換を行ってくれます。
これは安い機種では出来ないことです。
こんにちは。ISP0228です。 今回はWH-H900Nのイヤーパッドを交換する方法をまとめました。
長く使える機種を選ぶために
ここからは、「長く使える機種を選ぶために大事にすべきこと」を解説します。
早速結論なのですが、長く使える機種を選ぶために大事にすべきことは大きく分けて2つあります。
それは「どんな場面で使用するか?」「価格よりも性能を見る」ということです。
どんな目的、場面で使用するか?で注目すべきポイントは変わる
まず、「どんな目的、場面でこの機器を使うのか」で選び方は大きく変わります。
例えば、「外出先でも高音質で音楽を楽しみたい」「スマートフォンとよく繋いで使用する」というならば、高音質のBluetoothコーディックに対応している機種を選ぶのがベストであるように、どんな場面で使用するかはかなり大事です。
そして、音質と機能が自分の要件を満たしているのかを確認して、「自分に合っている」と納得できるものを選びましょう。そうすれば、数年単位で不満なく使用できます。
筆者が実際にWH-H900Nを長く使うことが出来たのも、「常に良い音を楽しみたい」という考えのもと、それを実現する条件が揃った機種を購入したからです。
実際、WH-H900Nは当時はまだ始まったばかりだった「Headphones Connect」に対応していた機種で「数年後当たり前になること」を実現していました。
また、バッテリー持続時間も20時間近くあり、毎日の移動や休憩時間に使用しても一週間に1回程度の充電で済むなど、利便性と満足度はかなり高かったです。
このように、長く使える機種を選ぶのであれば「どんな場面、目的で使用するか?」に注目して、それらに適合するものを選ぶようにしましょう。
購入する機種は決して妥協しない
また、購入する機種は決して妥協してはいけません。
自分が欲しいと感じている機種、憧れている機種があるのならば是が非でも購入しましょう。
「これを買いたい!」という気持ちがあれば、購入するための努力をしやすくなりますし、その過程で少しでも安く購入できる方法が見つかる可能性があります。
そして、こうした努力を積み重ねて手に入れた機種は愛着が湧きますし、より大事にしようとする気持ちになるのです。
実際、筆者も約4年間使用したWH-H900Nを購入したときは、自分なりに考えて資金をやりくりして短期のアルバイトで稼いだお金と組み合わせて購入しました。
「機種を決して妥協しない」「憧れの機種を目指して貯金する」ということを努力し続ければ、結果的に数年単位で使用できる機種が手に入ります。
だから「購入する機種は決して妥協しないこと」が大事なのです。
まとめ:高い機種に触れることで人生は変わる
今回は「3万円するヘッドホンを4年間使用して分かったこと」そして、「長く使える機種を選ぶために重視すべき点」を解説しました。
ここまで書いたことを総合的にまとめると、「高い機種に触れることで人生は変わる」ということです。
高い機種・自分の憧れている機種を手に入れるまでの過程では沢山の経験を積むことが出来ますし、買って以降も「モノを大切にする」という教えを実感することが出来ます。
だから、もし「高い機種を買いたい」「憧れの機種がある」というのならば、ヘッドホンに限らず買えるよう頑張ってください。
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