【レビュー】2年間47円!? 投げ売りされていたGalaxy Z Flip3 5G SCG12を買ってみた

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・折りたたみスマホに興味がある
・価格的に手が出しづらいけど、折りたたみスマホを使ってみたい

そんな人々の願いを叶えてくれるスマートフォンを紹介します。

というわけで今回は、Galaxy Z Flip3 5G SCG12のレビューです。

先月より、一部家電量販店等で2年間47円という驚異の安さで販売されているこのスマートフォン。

高価で中々手を出せない折りたたみスマートフォンを低価格で手にすることが出来るということで、今回はお勉強感覚で購入しました。

この記事では、Galaxy Z Flip3 5Gの基本情報から、実際に使って分かった「画面が折りたためるスマホ」の魅力と弱点について紹介します。

また、折りたたみスマホという希少な存在であるこの機種が特価で販売されている理由も考察します。

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基本情報

スペック

型番SCG12 (au版)
SoCQualcomm™ Snapdragon 888 5G
RAM8GB
ストレージ(ROM)128GB (microSDカード非対応)
ディスプレイ(メイン)約6.7インチ 2400×1080 (FHD+) 120Hz
ディスプレイ(サブ)約1.9インチ 260×512
カメラ(メインカメラ)広角(F1.8)、超広角(F2.2)(いずれも12MP)
カメラ(インカメラ)広角(F2.4、10MP)
バッテリー3300mAh
防水・防塵対応 (IPX8) 防塵は非対応
生体認証指紋、顔認証
重量約183g
備考FMラジオ搭載、ワイヤレス充電対応

価格

au Online Shopでの販売価格(定価)は128,915円ですが、今回は家電量販店等で行われている特別価格で購入したため2年間47円で購入しました。

割引額で計算をすると販売額は50,000円程で、その中で24ヶ月以降に本体を返却することで47円で購入することが出来ます。

定価を考えても半額以下で販売されており、これだけの性能を持つスマートフォンであればかなり安いです。

支払いイメージ。48回分割のうち0~24ヶ月分の支払代金には値引きがかかるため、月2円で運用が出来る

なお、2年間47円で購入するためには他社からのMNPもしくは22歳以下で新規契約をする必要があるため、この価格で購入できる人は限られてきますが、交渉次第では契約なしの50,000円程で一括購入することも可能です。

付属品

  • ・液晶保護フィルム(貼付け済み)
  • ・USB Type-C to C ケーブル
  • ・SIMピン
  • ・説明書

本体に貼付け済みの保護フィルムは画面の耐久性に関わる重要なパーツなため、剥がすと故障のリスクが高くなります。剥がさないようにしましょう。

また、基本的な付属品はGalaxy S21と同じで大きな変化はありません。

Galaxy Z Fli3 5Gを使ってみて分かった「魅力」と「弱点」

魅力

デザインから漂う高級感

最初の印象として、本体のデザインがとにかく高級だと感じました。

本体のガラス、ヒンジの金属部分を含めて質感はかなり高く、手にとっても安っぽさもなく重厚感があります。

また、ガラス部分の質感は本体色によって異なり、光沢感のあるガラスであってもスリガラスであってもかなり美しいです。

ヒンジ部分も金属製でブラックの場合は質感が統一されるため一体感がある

筆者はスリガラス加工のブラックを購入しましたが、ヒンジやフレーム部分を含めて質感が統一されているため鉱石のような美しさがあり、スマートフォンの中でもトップクラスで所有感を感じられます

フレームも本体と同じ質感で統一されている

手にとっても分かる高級感と、他のスマートフォンにはないデザインをしているためここに価値を感じて買うのも一つだと思わせてくれる所は魅力です。

持ち運びしやすい

Galaxy Z Flip3 5Gは本体が縦に折りたためるため、通常のスマートフォンの半分のサイズで持ち運ぶことが出来ます。

そのため、ズボンやYシャツのポケットに入れてもはみ出ることはありませんし、スマホが肌に食い込む違和感も少ないです。

また、縦に折りたためるのはこの機種くらいなので、往年のガラケーユーザーの人にとっては懐かしさを、そしてそうでない人は変わったギミックの面白さを感じることができます。

本体サイズが近いXperia 1Ⅱとの比較。画面サイズはGalaxy Z Flip3の方が大きい

6.7インチの大画面を通常のスマートフォンの半分のサイズで持ち運べる便利さと面白さをしっかり両立されているのも魅力です。

高級感のあるスマートフォンが欲しい人にとっては、その感覚を満たしてくれるそんな1台になっています。

カバーディスプレイが便利

カメラの隣に搭載されているカバーディスプレイも魅力の一つです。

画面を開いた状態では点灯しないディスプレイですが、本体を閉じたときと画面をダブルタップすることで点灯。

時間やバッテリー容量、通知や天気の確認、オーディオの操作やタイマーを操作することができます

また、カバーディスプレイにカメラのプレビューを表示できるため外カメラでセルフィーすることも可能です。

動画を見たり、SNSをするときには画面を開いて、外出先等でスマートフォンを殆ど操作しない場合はカバーディスプレイで使用するといったスマートな使い方が出来る、そんな1台となっています。

画面の折りたたみ角度を調整して様々な使い方に対応できる

画面の折りたたむ角度は自由に調整できるため、工夫次第で様々な使い方が出来るのも魅力です。

例えば、上半身部分を立てることでスマホを置いた状態で動画を見たり、三脚代わりに使用してタイムラプス撮影等をすることが出来ます。

また、ライト機能を駆使することで遠くを照らす懐中電灯や照明としても使用することも可能です。

画面の折りたたむ角度を調整して、ユーザーの創意工夫で使い方を見つけられるのは魅力の一つです。

画面の閉じる角度を調整することで照射角度を調整できる

弱点

バッテリー持ち

Galaxy Z Flip3 5Gはバッテリー容量が3300mAhに抑えられているため、他のGalaxyより元の容量が低いです。

それでいて性能は他のハイエンドモデルと殆ど変わらないため、バッテリー持ちは自ずと悪くなってしまいます。

正直な話、ゲームなどをして一日中使用するなら充電器を持ち歩く必要は出てくるといえます。

画面ロックが解除しにくい

指紋センサーが少し高い位置にあり、直感的にセンサーに触れることができません

また、顔認証にも対応していますが、精度が低いため使いづらいのが本音です。

センサーの位置も他の機種と比べて少し高い位置にある

本体の構造的には仕方ないですが、画面内指紋センサーを導入する等して対応してほしかったな…と思っています。

Galaxy S21 5Gのように画面内指紋センサーを導入すればこの手の問題は解消できる

耐久性

本体の耐久性も気にかかる点です。
Galaxy Z Flip3 5GからIPX8相当の防水に対応し、耐水性及び耐久性も向上しています。

ですが、いくら防水に対応し、耐久性が上がったとはいえ画面内のホコリや異物の混入を完全に避けられた訳ではありません。

実際、メーカーのサイトでは「他のスマートフォンより細心の注意を払って使用してください」と記述があるくらいには気をつけなければいけない点になります。

ホコリや砂などには細心の注意をするように注意書きがされている

実際、そういった部分で故障の心配があり、普通のスマートフォンと比べても気を使う場面が多いのが印象です。

特に画面の間に異物を挟まないようにしたり、ヒンジ部分にホコリが入らないようにある程度気を使って使用することが求められるため、かなり気を使います。

Galaxy折りたたみ式の端末を使用する際の注意事項

保護フィルムが剥がれた場合は有償修理になる

耐久性に関わる点として、画面に貼られている保護フィルムが剥がれた場合、有償修理になるのは弱点です。

他の機種ならば、Galaxy Harajukuに行くことで無償で貼り替えを行ってくれますがZ Flip3は対象外。

加えて、交換する場合はキャリアに本体を預けることになるので本体の初期化が必要になります

Galaxy Harajuku内の無料フィルム貼り替えの対象モデルの中にGalaxy Zシリーズは入っていない【画像はGalaxyのホームページより】

修理代はキャリアの修理保証に入っている場合は4,000円ほど、入っていない場合は5,000円程かかるそうです。

保護フィルムについては今後交換する必要が出てきた際に記事にしますが、交換するために通常より高いお金を支払う必要があること、データを初期化することは大抵の人にとっては弱点になるでしょう。

特価で販売されている理由

ここまで、Galaxy Z Flip3 5Gの魅力と弱点について紹介しましたが、ここからはこの機種が特価で販売されている理由について考察したいと思います。

結論、特価で販売されている理由は、折りたたみスマホ特有の要因とモデルチェンジが関わっているからです。

Flipシリーズは例年進化を重ねて防水に対応するなど、他のスマートフォンと引けを取らないレベルまでに成長しています。

ですが、前述した弱点にもある「本体の耐久性」「バッテリー持ちの悪さ」の2つが不安点となり足を引っ張っているのも事実です。

待機時はそこまで問題ないが、使用すると滝のようにバッテリーが減る

実際に価格等が低ければそこまで気にする必要はありませんし、冒険程度に使えると割り切れるのならばさほど気になることではありません。

しかし、価格は普通のハイエンドスマートフォンと同じもしくは少し高いレベルなので、メイン機同様の扱いとして見られることがあり、GalaxyのSシリーズ等と同じ土俵で戦うこととなります。

価格が近しい端末の例。同じキャリアで容量の大きいiPhone 13 Proと比較してもそこまで大きな差はない

他にも取り扱っているお店が少なく、スマホが折りたためるという魅力を体感できる場面が少ないことも影響していると推測します。そのため、興味本位で飛び込めないのはキツイ所です。

以上より、特価で販売されている要因は以下のようになります。

  1. 折りたたみ出来るスマートフォンという他にはあまりない形態でそれを体感できる場所が少ないこと
  2. 価格が一般のハイエンドスマートフォンと近く、いくら形態が違うとはいえ比較をした際に不安点が目立つこと
  3. 2に加え、価格的にも興味本位で手を出せないこと

この3つの要因に加えて、次期モデルであるGalaxy Z Flip4 の発売を控えていることがあり、在庫処分という形で特価で販売されたと推測することができます。

Galaxy Z Flip4は国内向けのページが公開されている

まとめ

まとめると、Galaxy Z Flip3 5Gはメイン機として機能を重視して買うスマホではありません

そして、このスマートフォンの価値はその斬新さとデザインであり、そこに惹かれた人や興味を持った人でない限り買うべきではないと断言できます。

実際、買った後も使用の際に細心の注意を払う必要もありますし、フィルムの貼り替えのためにデータの初期化、他のスマートフォンより高い代金を払う必要もあります。

こういった弱点を理解し、それでもこのスマートフォンが欲しいと言うのであれば、他に1台まともな機種を用意するなどの対策をしておきましょう。

以上、Galaxy Z Flip3 5Gのレビューでした。

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