遂にこの日がやってきました….。
本ブログでも度々紹介している「国内SIMフリー版Xperia 1Ⅱ」こと、Xperia 1Ⅱ(XQ-AT42)に念願のAndroid 12 OSアップデートがやって来ました!
2022年6月から順次行われてきたOSアップデート。キャリア版最速のau版から換算して約1ヶ月の月日を経てようやく配信が開始されました。
筆者はこのアップデートをかなり楽しみに待っていたので、アップデートが配信された当日にダウンロード、更新を実施。
この記事では、そんな「Android 12になったXperia 1Ⅱで何が変わったのか?」を解説したいと思います。
Android 12になって変わった点
大まかなアップデート内容は公式サイトを参考にしてください。
ここでは個人的に気になった点を解説していこうと思います。
良い点
Xperia独自の進化点
サイドセンスが大幅進化、ポップアップウィンドウとHeadphones Connectのウィジェットが使用可能に
これは、今回のアップデート中最大の進化ともいえる部分です。
遂にサイドセンスでポップアップウィンドウとHeadphones Connectのウィジェットが使用できるようになりました。
サイドセンスは本体の使用状況や場所といった要素からアプリケーションを予測し、画面側面をタップすることでホーム画面に戻らなくても各種操作が出来るXperia独自機能のこと。
筆者は過去の記事で紹介しているように、Headphones Connectのウィジェットについては勝手に対応できるようにしていましたが、これを遂に公式が実現。より便利に進化しました。
また、Xperia 1Ⅲ以降に対応したポップアップウィンドウ機能も追加されたので、同時に立ち上げられるアプリが2つから3つへと進化しました。
既にXperia 5Ⅲでその便利さを体感できていたので、こういった形で使用できるようになったのは嬉しい限りです。
DualSenseとのペアリングに対応
これはOS側の仕様にも関わってくる話ですが、これまで対応していなかったDualSenseとのペアリングに対応しました。
従来まではPS4のコントローラーであるDUALSHOCK 4のみの接続に対応していましたが、今回のアップデートでPS5のコントローラーであるDualSenseに対応。
これまで行うことが難しかったPS5のリモートプレイにも対応できるようになりました。
Game enhancerの機能・UIが改善
Xperiaのゲーム系管理アプリであるGame enhancerも機能とUIが改善。
従来まで行えなかったマルチタスク機能に対応した他、カメラボタンを使用したショートカットといった様々な機能に対応しました。
また、UIも機能追加に伴い改善が施されており、より高速にスクリーンショットの連写や画面録画のアクセスがやりやすくなりました。
カメラボタンというXperiaの顔ともいえるキーを上手く使用して、設定画面を素早く立ち上げられるようになった点はかなり高評価ですし、便利な機能だといえます。
片手モードが進化。ジェスチャーナビゲーションでも使用可能に
これまでは3ボタンナビゲーションのみでしか使用できなかった片手モードですが、この度ジェスチャーナビゲーションでも使用可能になりました。
操作方法はジェスチャーバーを下にスワイプするだけで、操作することで画面上部が中心に移動してくるようになります。
また、片手モードを使用する必要がない場合でも、通知バーを下ろすように設定が出来るため画面が縦に長いXperiaの操作性がかなり高くなりました。
筆者はジェスチャーナビゲーションを使用しているので、このアップデートはかなり嬉しいです。
その他にも、WF-1000XM4とのペアリングの相性問題も解決しており、従来よりスムーズに接続できるようになったことや、GBoard使用時のキーボードデザインの改善等、本体のパフォーマンスが少し良くなるようなアップデートだと言うことができます。
OS面での変更点
全体デザインの変更
Android 12より新しいデザインが採用されました。
そのことによって、ウィジェット等スマートフォン全体が角丸になったことや、アニメーション自体がかなりスムーズになりました。
従来のAndroid OSを使用している人にとっては違和感を覚えるかもしれませんが、暫く操作していると慣れてくる上に、60Hzのスマートフォンでもかなり快適に操作ができます。
電源ボタンが操作しやすくなった
従来のAndroid 11ではデバイスコントロールが配置され、少しややこしかった電源メニューが従来のタイプに復活しました。
メニューも中央に表示されるようになったため、かなり操作しやすくなった上に必要最低限の電源操作が素早く出来るようになった点もかなり高評価です。
カメラ・マイクの使用状況が確認できるように
セキュリティとプライバシー保護の観点からカメラ・マイクを使用しているときに緑色の表示が出るように進化しました。
そのため、アプリケーションが不正にカメラやマイクを使用して情報を収集しようとした際にも、ユーザーが気づけるように進化しており、より安全にスマートフォンを使用できるようになりました。
当然の話、マイクとカメラを使用する、カメラアプリにも画面内に緑色の点が表示されるようになっていますが、撮影には影響は出ないので安心してください。
スクリーンショットの範囲選択が可能に
スクリーンショット撮影時に保存する範囲を指定できるようになりました。
そのため、アプリケーションの状況次第では縦長のスクリーンショットを撮影することが出来ます。
また、スクリーンショットの撮影速度も高速になり、電源ボタン+音量キーの下ボタンを軽く押すだけで簡単に撮影することが可能です。
スクリーンショットを撮る機会が多い人とっては何気に嬉しい進化になっています。
その他にも、緊急通報SOS機能に対応し、電源ボタンを連続で5回押すと、カウントダウン後に警察へ緊急通報が出来るようになっています。
悪い点
クイック設定パネルのデザイン
これは良い点でもあり、悪い点でもあることです。
従来のAndroid 11に比べてクイック設定パネルが明らかに操作しづらくなりました。
特にWi-Fiの操作部分とモバイルデータの操作部分が一つの枠にまとめられるようになっており、一発でWi-FiのOFFとモバイルデータのOFFが出来なくなっています。
一応、サードパーティ製アプリを使用することで改善は可能ですが、公式とユーザー間で若干のズレが発生しているデザインだと思います。
この点についてはOSの仕様なのでしょうがないですが、ここだけはAOSP(Googleの標準形)に準ずるXperiaであっても、GalaxyのようにAndroid 11の状態を維持してほしかったと感じる点です。
通知履歴のアクセスが面倒くさくなった
従来であれば通知がない状態でも通知履歴のアクセスが出来ましたが、Android 12になって以降それが出来なくなっています。
正直、ここはデザインの都合であっても残して欲しかったですし、Andoridの中でもかなりかゆいところに手が届く機能だったので正直残念な部分になります。
一応、設定の通知から確認できるようになっていますが、面倒な上に参照できる履歴も少なくなっているので改善して欲しいポイントです。
音量が一発でミュート出来なくなった
ここもAndroid 12の仕様変更の影響になるのですが、従来出来たメディア音量の一発ミュートが出来なくなりました。
そのため、メディアの音量を消したい場合はミュートになるまで音量キーを押し続けるか、タップで下まで下げるかのいずれかのみになりました。
この点に関してははっきり言って改悪ですし、操作性が下がっている部分ですので一発でミュート出来るように改善をすべきだと思いました。
Dolby Atmosのウィジェットが消失
OSアップデートの度に何かのウィジェットが消失するXperiaですが、今回はDolby AtmosのON/OFFを行うウィジェットが消失しました。
正直、この点は人によっては気にしない箇所になると思いますが、筆者のようにスピーカー状態とヘッドホン接続状態でDolby Atmosを切り替えて使用する人にとっては改悪点といえます。
変更自体は設定画面で行えるので問題ないのですが、動画視聴時に切り替えて楽しむこともあるのでその辺りを考えて設計して欲しかったな…とも思いました。
セキュリティバージョンが2022年5月1日
セキュリティバージョンが2022年5月1日までというのも問題だと言えます。
アップデートが遅れたというのもありしょうがない点ともいえますが、せめてでも2022年6月1日を適応してほしかったな…という感じです。
アップデート後の挙動について
最後にアップデート後の挙動についてですが、現状、アップデート後に初期化しないといけないような不具合は発生しておらず、動作はかなり安定しています。
また、前述の通り本体の挙動についてはAndroid 11以上にiOS寄りのヌルっとした動作になり、全体的に滑らかな動作になっています。
筆者は別でXperia 5Ⅲを所有しているので、それと比較をしても全体的に問題なく動作が出来ているように感じました。
と言った感じで、今回はAndroid 12になったXperia 1Ⅱについてまとめてきました。バッテリー持ちの変化など分かり次第追記していこうと思います。
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