本ブログで度々紹介しているノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホン・ヘッドホン。
SONY WF-1000XM4に始まり、WH-1000XM4、WF-1000XM5と、これまで様々な製品を紹介してきました。
これらの製品は原則として「筆者が日常的に使用すること」を前提として購入し、紹介しているためどの製品もかなり高額なものになっています。
そのため、「ノイズキャンセリングヘッドホンは気になっているけど、もっと安くて使い勝手の良い製品はないのか?」と気になっている方を拾えていなかったのも事実。
そこで今回は、そんな「安くて使い勝手の良いノイズキャンセリングヘッドホン」を紹介します。
その名は「SOUNDPEATS Space」
- 無線・有線接続の両方に対応
- 有線接続時にはハイレゾ音源も再生でき、更にはマルチポイント接続やゲームモードも搭載
- それでいて6,000円台で購入できるコスパの良いヘッドホン
これまで紹介してきたヘッドホンの中では間違えなく最も安い製品です。
そんな「SOUNDPEATS Space」をこの度メーカー様より送っていただいたので、忖度なしでレビューします。
記事の前半では本ヘッドホンの詳細を、後半では6年前に3万円で購入したヘッドホンとの比較を行いながら、このヘッドホンをオススメできる人とそうでない人まで紐解いていきます。
それでは始めていきましょう。
結論
結論、SOUNDPEATS Spaceの特徴と魅力、弱点は以下の通りです。
最低限必要な機能を搭載していながらも、価格相応の弱点があるそんな機種という印象です。
ここからはそんな特徴と魅力、弱点についてレビューしていきます。
本体仕様
本体仕様は以下の通りです。
実際の付属品は以下の通りです。
AUXケーブルについては、3.5mm端子であれば付属品以外のものを使用することも可能です。
また、説明書は多言語仕様となっており、日本語にも対応しています。
固有名詞の所々で表現が古い部分はありますが、中華製品等でありがちな怪レい日本語等はないため、普通に読みやすい印象を受けました。
特徴と魅力
バランスの取れたノイズキャンセリング
まず凄いと感じたのはノイズキャンセリング機能。
雑音として気になるノイズをしっかり消して音に集中できる環境を作ってくれます。
メーカー側も-35dBと数字を使ってアピールしているだけに、誰が聴いてもしっかり遮音している事が分かるレベルで仕上がっている印象です。
40mmのダイナミックドライバーを搭載している点も、-35dBという数字の実現に貢献しているといえるでしょう。
何より凄いと感じたのは「ノイズキャンセリングのバランス」です。
一部のメーカーは、よりしっかりとノイズキャンセルをしようと聴いていて圧迫感を覚えるレベルでノイズキャンセリングをかける場合があるのも事実。
圧迫感があると雑音は消えるが、聴いていて次第に体調を悪くするため「良いノイズキャンセリング」とは言えません。
逆に、圧迫感を減らそうとレベルを下げると雑音が入るため適度なバランスが難しいのです。
そんな中で、視聴時に気になるノイズを削除しつつ圧迫感なく調整されているのは素晴らしいと感じました。
機材の関係上、同じ価格帯のノイズキャンセリングヘッドホンと比較はできませんが、この価格ならトップレベルではないでしょうか。
ヘッドホンの着用感やパッシブノイズキャンセリングもGood!
ヘッドホンの着用感もしっかりしており、圧迫感や隙間なく密着するように仕上がっています。
いわゆる「パッシブノイズキャンセリング」も行われているため、ソフトウェアでゴリ押しするのではなく、ハードウェアの良いところと組み合わせてノイズキャンセリングを実現しているのは良いです。
実際に筆者も本記事を書くために連続で数時間使用してみましたが、圧迫感は一切なく集中して作業することが出来ました。
また、筆者が所有する6年前に3万円で購入したヘッドホンよりノイズキャンセリングが効いていてとても驚いたのも事実です。
メーカーは「-35dB」という数字を強調していますが、そんなことを強調しなくとも素晴らしいノイズキャンセリング機能でした。
風切り音や外音取り込みのクオリティは低め
ノイズキャンセリングヘッドホンで大事な部分である、風切り音の低減や外音取り込みのクオリティは低めといえます。
各種モードで色々と検証してみたところ、いずれの状態でも気になるレベルで風切り音が入るため装着した状態で歩いたり走ったりすると気になりました。
また、外音取り込みについてはマイクを通した感じがあり、自然な感じに音を取り込んでくれる訳ではありません。
外の音はかなり取り込んでくれるので安全性は高いのですが、「耳と同化しているような感覚」は求めないほうがよいでしょう。
この点は価格帯を考えると妥協できる所だと感じました。
土台がしっかりとしているパワフルな音質
ヘッドホンの要となる音質についても、土台がしっかりとしている安定した音だと感じました。
全体的に低音域が充実して出ているため、音にふらつきや薄さはありません。
ドシッと構えて中音域から高音域を支えるような、全体的に不安を感じさせない音という印象を受けました。
前述した、40mmのダイナミックドライバーを搭載していることもあり、音はしっかりと出ています。
音の傾向は低音域が強め
音の傾向としては、低音域が中高音域を飲み込むようなレベルで強いです。
そのため、ボーカルやピアノといった楽器が中心の曲よりも、EDM等の重低音が強い曲の方が快適に楽しめると感じました。
音の傾向については弱点部分にもなるため後で解説しますが、「ハマる曲にはとにかくハマる」そんなヘッドホンです。
筆者も様々な曲を試聴しながら記事を書いていますが、ヘッドホンの特徴と合う曲は価格以上の音質や満足感を味わえる一方で、特徴と合わない曲は不満点が気になるような音質と感じました。
オールラウンダーではありませんが、低音域が中心の曲を聴く人や作業をする人は満足する音といえます。
軽量で取り回しのしやすい本体
軽量で取り回しのしやすい本体である所も良い点の一つ。
ヘッドホンの重量は約264gと比較的軽く、首にかけて使っても問題ないだけでなく、頭に対しての負荷も少ないです。
本体に関してもスイーベルと折りたたみの両方を採用しているため、ハウジング(耳を当てる部分)をフラットな状態や内側に折りたたむ状態にできます。
首にかける時はフラットに、かばんに入れて持ち運ぶ時は折りたたんでというように、場面に合わせて使い方を変えることも可能。
本体が軽いと気になる質感の部分についても、イヤーパッドやヘッドバンドには分厚い合皮が採用されており、肌が触れる部分の質感は高いです。
スライダー(ヘッドバンドとアームを繋ぐパーツ)部分にも金属が採用されており、ヘッドホンにとって重要なパーツに妥協はない印象を受けました。
本体の多くはハードプラスチックでソリッドな塗装がされているため、価格相応な感じはあります。
ですが、外で使用したりするのならすぐに汚れるので、気兼ねなく使用するには丁度よいと感じました。
質感よりも軽さ、取り回しの良さを重視する人にオススメできるといえます。
無駄のない要点を抑えた機能
無駄のない要点を抑えている機能も魅力の一つです。
- 有線接続時にハイレゾ音源に対応
- マルチポイント接続
- ゲームモード
- 専用アプリ
このように、要点を抑えた機能を搭載しています。
この価格帯でマルチポイント接続に対応していることが凄いですし、Bluetoothと有線接続のみ対応している機種より機能が豊富なのは良いところです。
マルチポイント接続に対応しているので、パソコンとスマートフォン、2台のスマートフォンを同時に接続するといった使い方ができます。
電話が来たらその音をヘッドホンを付け替えずに出来るので、仕事といった場面でも活用することが可能です。
実際にマルチポイント接続を使用してみましたが、接続する手間はかかるがかなり使いやすいと感じました。
音の切り替えについても「先に音が再生された方」が優先され、着信や一方の機器から音を再生する(割り込み)が発生すると、自動的に切り替わるので分かりやすいです。
アプリから再生する機器や優先する機器を選択することはできませんが、変に再生機器が切り替わることがないので使いやすいと感じました。
また、アプリにも対応しているためスマートフォンからイコライザの調整や機能のON / OFF、バッテリー残量などを確認することも可能です。
アプリからヘッドホンのアップデートも実施できるため、購入後も不具合が改善される環境が整っています。
近年のヘッドホンは機能が豊富な分使いづらいと感じる方も多いと思いますが、SOUNDPEATS Spaceについてはそんな心配をする必要はないでしょう。
それでいて、必要とされる機能を最低限実装している点は高評価であり、上手くバランスを考えているなと感じました。
ゲームモードを使ってみた
SOUNDPEATS Spaceの魅力の一つであるゲームモード。
無線接続の状態でゲームも行えるということで、実際に試してみました。
レースゲームを含むいくつかのゲームを試してみた所、多少の遅延はあるものの、ゲームプレイに大きな支障はなく問題なく楽しむことが出来ました。
正確な検証はしていないのでなんとも言えませんが、リズムゲーム等の音の遅延の少なさが求められるものはゲームモードをONにしていても遅延が気になるため、避けておくのが無難でしょう。
途中、ワイヤレスヘッドホンを使っていることを忘れる位には違和感なく出来たため、ゲーム次第ではあると思いますがかなり有用な機能だといえます。
ゲームモードは、以下の2つの仕組みで成り立っています。
- バッファリングの最適化
- 接続プロトコルの最適化
バッファリングとは、動画などをストリーミングする際にあらかじめデータをロードしておくこと。
SOUNDPEATS Spaceでは、ヘッドホン内部に音声データを一時的にロードし、適切なタイミングで再生することで実現しています。
異常な程まで持つバッテリー
異常な程まで持つバッテリーもSOUNDPEATS Spaceの魅力です。
公式によると連続再生時間が約123時間(ANC OFF、コーデックがSBCの場合)と異常な程にバッテリーが持ちます。
一般的なノイズキャンセリングヘッドホンの多くは連続再生時間が20~40時間程度なので、どれだけ凄いことかよく分かるでしょう。
各種条件におけるバッテリー持続時間は以下の通りです。
接続コーデック | AAC | SBC |
ANC ON(連続再生時間) | 60.5時間 | 61時間 |
ANC OFF(連続再生時間) | 92時間 | 123時間 |
連続待受時間 | 1,000時間以上 | 1,000時間以上 |
ANCをONにした状態でも約61時間連続再生できるため、他のノイズキャンセリングヘッドホンと比較しても充電する回数が少なく済むといえます。
バッテリー持ちが良いことに関しては、Bluetooth 5.3に対応していることもあると思いますが、それを考慮してもこのバッテリー持ちは異常だと感じました。
このように、これだけ持続する体力があるのでANCをONにしても充電回数を減らして使用できるのは魅力といえます。
弱点
ステータスランプの位置と操作系の相性が悪い
ヘッドホンの状態を示すステータスランプと操作ボタンの配置関係が悪いことは弱点といえます。
電源ボタンが上になるように置いた場合、ステータスランプが死角に入ってしまい状態を確認することができません。
その逆でステータスランプを上にした場合、ランプを確認しながらの操作はできますが、ヘッドホンのLとRが逆になってしまいます。
つまり、ペアリングが完了した後ヘッドホンをそのまま持ち上げて着用することが出来ず、半回転させる動作をしなくてはいけないのです。
これは直感的ではありませんし、ユーザーインターフェースとして見ると最悪に近いといえます。
また、電源・ペアリング関連のランプとANC関連のランプと2つに分かれているため、一箇所を見て確認できない(しかも形状が似ているためどちらか迷う)のはよくありません。
「各種ランプ類を一箇所にまとめることが出来なかったのか」と気になる所ですし、設計段階でユーザーの使い方をイメージできなかったのか?と感じました。
最初の数秒間の音質が極端に悪い
一番気になったのは「再生直後数秒間の音質」です。
簡単に言うと、とにかく音質が悪いです。
音の粒が粗く、ザラザラしているため、とてもではないが聴くに堪えないと感じました。
ペアリングしてから最初に再生する時、一時停止の状態から再生する時に発生するためかなり気になります。
数秒間再生すると改善しますが、大体の人は再生してから数秒、瞬間で良し悪しを判断するので大変よろしくないです。
実際、初めて音楽を再生した時に「これはダメだわ」と感じ、思わずまとめそうになりました。
似たような「音の安定性」という側面でいうと、全体的に安定している音質とは言い難いです。
再生中も特定の音域に入ると極端に音が悪くなり、曲全体を上手く表現できていない印象を受けました。
この点は、今後のアップデートで改善されることを期待したいです。
細かい所が惜しいと思わせるサウンド
有線で接続してもBluetoothで接続しても音にフィルターがかかっているような感覚や、特定の音域を超えると破綻する感覚があります。
常にフィルターを一枚噛ませたような音であり、ボーカルといった「一番聴きたい音」がダイレクトに来ないのです。
そのため、聴いていて爽快感やスッキリ感を感じません。
また、特定の音域を超えると音が破綻し、上ずったような音や気持ちの悪いノイズ(「ほわわーん」というような音)が発生します。
これらの問題は、購入後にイコライザやボリュームを調整することで多少は改善できますが、それでも問題を完全に修正できる訳ではありません。
メリットでも述べましたが、このヘッドホンは「曲や音にハマれば良い音を鳴らす」機種といえます。
実際に試聴してみて、自分の環境と合うかどうかを確認するとよいでしょう。
6年前に購入したヘッドホンと比較してみた
ここでは、筆者が6年前に3万円で購入したヘッドホン、SONY WH-H900Nと音質を比較します。
「価格差8倍の機種に勝てるわけ無いだろ!比較するな!」という意見も飛んできそうですが、機能面や価格を考えると妥当だと考えたので、比較していきます。
果たして、6年前の機種を中古で買うのが正しいのか、SOUNDPEATS Spaceを新品で買うのが正しいのか、参考にしていただけると幸いです。
比較1:ノイズキャンセリング性能
この点は、SOUNDPEATS Spaceに軍配が上がります。
前述したレビューにもある通り、SOUNDPEATS Spaceのノイズキャンセリングはかなりレベルが高く、エアコンの音やパソコンのファンの音などを幅広く遮音しています。
WH-H900Nも遮音はしてくれますが、実際に比較をすると一枚フィルターが少ないと感じるくらいには差があると感じました。
この点は、6年という歳月の恐ろしさと、SOUNDPEATS Spaceのノイズキャンセリングの凄さが裏付けられた部分といえます。
一方、風切り音の低減や外音取り込みについてはWH-H900Nの方が優れているのも事実です。
両者ともにマイクで音を取り込んでいるのですが、SOUNDPEATS Spaceの方は明らかにマイクを通した音という雰囲気が残り、WH-H900Nより不自然だと感じました。
外で使用する上で「より耳に近く、自然な感じを求める」というのなら、WH-H900Nの方が良いといえます。
ただ、ノイズキャンセリング性能についてはSOUNDPEATS Spaceの方が確実にレベルが高いといえるので、この点を重視するのならこちらを選ぶのがよいでしょう。
比較2:音質
ここでは、Bluetooth接続時の音質と有線接続時の音質を比較します。
Bluetooth接続時の音質
これはWH-H900Nに軍配が上がります。
WH-H900Nは、ヘッドホン単体にアップスケーリング機能を搭載しているだけでなく、LDAC接続に対応しているためDSEE Ultimateを組み合わせたアップスケーリングにも対応。
ノーマルの状態でもパワーがあるのはWH-H900Nであり、SOUNDPEATS Spaceと同じ音量にすると音割れを起こしそうになるのも事実です。
音の粒もしっかりしているため、よりその場にいる臨場感を味わえるのはWH-H900Nといえます。
音に関する機能や臨場感といった側面では負けていますが、SOUNDPEATS Spaceも拮抗しています。
ANCをONにし、丁度よい音量に設定すれば、各音域のバランスが取れた良い音を楽しめますし、曲によってはWH-H900Nでは破綻する音を破綻させずに上手にいなしています。
流して聴いている分にはSpaceの音質でも十分に楽しめますし、新品の価格差などを考えると戦えているのはかなり凄いことだと感じました。
有線接続時の音質
同条件で総合的に見ると、SOUNDPEATS Spaceの方が音質が良いです。
WH-H900Nと比較すると低音域が全体をしっかり支えており、パワフルで聴き応えのある音になっています。
また、SOUNDPEATS Spaceの方が空間を鳴らしているような音をしているため、音に優しく包まれているような感覚を覚えました。
ANCをONにすると空間を鳴らす音よりもクリアな方に音が変わるため、音の粒に粗さがなくなり、普通に良い音として楽しめます。
ただ、ANCをONにするとボリュームが下がってしまいパワーがなくなるのは弱点です。
また、高音域がクリアに聴こえる感覚はWH-H900Nの方に軍配が上がります。
前述の通り、SOUNDPEATS Spaceの方は(主にパワー不足が原因で)音にフィルターがかかった感じがあるため、高音域のクリアな感じを出し切れていません。
正直、発売当初の価格等の前提を考えるとしょうがない部分ですので、多少は妥協できる部分ともいえます。
ただ、SOUNDPEATS Spaceで初めてヘッドホンを経験する人にとっては、特に不満なく使えるでしょう。
空間的で迫力のある音に強みがあるのはSOUNDPEATS Space、クリアな音に強みがあるのはWH-H900Nといえます。
比較3:機能面
機能面については「音質関連」と「実用性関連」の2つで見方が変わります。
結論、「音質関連」ならWH-H900N、「実用性関連」ならSOUNDPEATS Spaceに軍配が上がります。
WH-H900Nは音質関連の機能が充実しており、接続コーデックが多いことに始まり、イコライザの搭載は勿論、サラウンド(VDT)やアップスケーリング機能も搭載。
また、SONY製ヘッドホンということで「360 Reality Audio」のサポート機種にもなっています。
元が3万円という高額な機種ということもあり、音質関連の機能ではSOUNDPEATS Spaceが太刀打ちできないレベルで充実しているのです。
一方、実用性いう側面ではSOUNDPEATS Spaceに軍配が上がります。
魅力の項目で取り上げた通り、SOUNDPEATS Spaceはマルチポイント接続やゲームモードといった機能を搭載しています。
これらの機能はWH-H900Nには搭載されていないため、優れている部分といって差し支えありません。
音質関連の機能で言えば、WH-H900Nにも搭載されているイコライザや自分にあったイコライザを自動作成してくれるものも網羅しています。
「実用性」という側面で言えば、近年必要とされる機能を網羅しているのはSOUNDPEATS Spaceといっていいでしょう。
以上より、「音質関連」ならWH-H900N、「実用性関連」ならSOUNDPEATS Spaceに軍配が上がります。
この製品をオススメする人、そうじゃない人
以上のレビューより、この製品をオススメする人と、そうでない人についてまとめると以下のようになります。
SOUNDPEATS Spaceの大きな魅力は価格と特定項目における性能であり、ノイズキャンセリングやマルチポイント接続といった機能性は価格以上のものがあります。
音質についても、オールラウンダーではないが再生する音が上手くハマるといい感じに再生してくれる。
つまり、EDM等の楽曲制作を行う人やDJをする人、特定のジャンルの曲を聴く人にとってはオススメできるヘッドホンといえます。
また、6,980円というノイズキャンセリングヘッドホンとしてはかなり安い価格なため、「ノイズキャンセリングヘッドホンを初めて使う」という人も気軽に手を出せる機種です。
一方、ジャンルを問わず幅広く音楽を聴く方や安くて音質の良いヘッドホンを求めている人にとってはオススメできません。
これはトレードオフの部分になるのでしょうがないといえます。
また、6,000円という価格でオールラウンダーな音質を実現しているヘッドホンも世の中には存在するため、「安くて音質の良いヘッドホンが欲しい」という人はこの機種にしない方が満足度は高くなるでしょう。
まとめ
今回はノイズキャンセリングヘッドホンであるSOUNDPEATS Spaceについて実機レビューを行いました。
6,000円台で購入できるヘッドホンをしっかり触れるのは久々でしたが、これまで筆者の頭の中にあったイメージが変わるレベルでしっかりとしている機種でした。
本記事はメーカーからの依頼ですが、忖度なしで私が感じたことをありのままに執筆させて頂きました。
もし、この記事がきっかけでSOUNDPEATS Spaceが気になったという方が居たら是非検討してみて欲しいです。
SOUNDPEATS製品は製品を受け取ってから30日以内であれば理由に関わらず返品できるため、気軽に買って使ってみるのも一つでしょう。
コメント