このPCに変えてから作業量が急に増えたわけでも、集中力が劇的に上がったわけでもありません。
それでも、「今日はやらないでおくか…」と思う理由が、気づかないうちに消えていきました。
この記事で触れるのは、パフォーマンスを上げる話ではなく、作業を続ける上での摩擦が減った話。
- バッテリー残量を気にし続ける必要がなくなった
- ファン音や動作の重さに邪魔されなくなった
- スマホを触ることで集中が途切れる場面が減った
その結果、「やらなきゃ」ではなく、気づいたら作業を始めている状態が増えたのです。
この記事では、この変化がなぜ起きたのかを、環境・選定理由・実体験の順で整理しています。
「今使っているパソコンに致命的な不満はないのに、なぜか作業が長く続かない人」は最後までお読みください。
なぜPCの買い替えが必要だったのか
そもそもなぜ、PCを買い替える必要があったのか。
PCの買い替えを意識したきっかけは、5年前から使用していたPCに限界を感じるようになったことでした。
具体的には「バッテリーの劣化」。

満充電の状態でも、電源を抜いた瞬間に突然スリープモードになり作業ができなくなるといったことが多くなり、常にACアダプターを繋ぐことが前提の運用になっていました。
「これではノートパソコンの意味がない」と考え、昨年より本格的にPCの代替案を検討し始めました。
昨年は、PCの代わりとしてiPad Proを導入。

PC代わりにできないか試行錯誤をしました。
結論から言うと、完全に置き換えることはできませんでした。
iPad Proは非常に優秀な端末である一方、OSやソフトウェアの面で対応できない場面が多く、これだけで運用するのは不可能と判断。
「新しいPCを買い替えるしかない」という方向へチェンジし、WindowsとMacの両方を選択肢に入れて検討を進めることになります。
選定理由
PC選定の条件
今回PCを選定するのにあたり、下記の条件を設けました。
- 使用年数は最低4年
- 使用年数は問題なく使用できるだけの性能と安定性があること
- 破損・劣化に対する不安が少ないこと
- 仮に手放しても失敗にならないこと
「PCの費用は多少高額になっても構わないので、長く不満感なく使用できること」を軸に、機器を選定する方針にしました。
Macだけでなく、Windows PCも本気で検討していた
PCを選定するのにあたり、最初からMacに決め打ちして検討していた訳ではありません。
Windows PCも踏まえ、かなりフラットに検討していきました。
実際に検討していた機種は、次の3機種です。
- HP OmniBook X
- VAIO SX14
- VAIO SX14-R
この3機種を候補にした理由はそれぞれ異なりますが
- 最新性能を備えながら価格の安いHP OmniBook X
- 操作のしやすさ、品質の高さは折り紙付きのVAIO SX14
- VAIO SX14の魅力を引き継ぎつつ、性能が強化されたVAIO SX14-R
といった具合で、それぞれの機種に惹きつかれる魅力がありました。
それでも最終的に、これらの機種を選択肢から外していった理由は、スペックや価格だけでなく「4年後の自分」を想像したときの違和感でした。
HP OmniBook Xは、長時間同じ画面を表示する使い方を考えたとき、有機ELディスプレイへの不安を拭いきることができなかったこと。
VAIO SX14/SX14-Rは、現時点で不満はないものの、4年という使用期間を前提にすると、将来の余裕を感じられませんでした。
致命的な欠点があったわけではありません。
ただ、「これを毎日使い続けたいか」と自問すると、答えは出ませんでした。
その違和感から、Windows PCは選択肢から外れていったのです。
なぜ、Macを選んだのか

最終的にMacを選んだ理由は、大きく分けて3つあります。
- 4年先まで考えなくていい性能と安定性があること
- 破損・劣化に対する不安が少ないこと
- 手放すことになっても失敗になりにくいこと
4年先まで考えなくていい性能と安定性
Apple Silicon以降のMacは、性能が飛躍的に向上しており、日常的な作業で困る場面はほとんどありません。
本体性能はさることながら、バッテリー持ちも大きく改善されており、数年後も困らない余白があると感じました。
実際、海外では5年前に発売されたMacBook Airが新品で販売されている事例もあり、長期間使用しても性能が下がらない設計になっているとうかがえます。
「(5年前のMacから)乗り換える気が起こらない」という声が多い事も、信頼材料の一つでした。
破損・劣化に対する不安が少ない
PCを長く使う上で避けられないのが、故障とバッテリーの劣化ですが、Apple Care+をサブスクリプションで契約できる点は大きな安心材料になりました。
「⚪︎年経過したら保証が切れる」といった心配はなく、PCを使い続ける限りずっとサポートを受けられる。
画面や外装に対する修理や事故や過失による故障だけでなく、バッテリーが80%以下になった場合、無償で交換を行なってくれる。
「消耗品を気にしなくていい」と言う点も、選定理由に大きく影響しています。
手放すことになっても失敗になりにくい
長期間使用した後でも価値が残りやすい点も選定理由の一つです。
仮にMacを手放すことになっても、次のPCへ移行するために必要な移行資金を十分残せる可能性が高い。
そういった点から「合わなかったらどうしよう」という、心理的なブレーキを外すことができました。
なぜMacBook Airではなく、Proを選んだのか
正直な話、筆者の作業内容からするとMacBook Airでも十分であり、実機を触れる中で性能に不安がないことは分かっていました。
それでもProを選んだのは、「後から迷わないため」です。
「やっぱり足りない、MacBook Proにすればよかった」と思う可能性を、最初から潰しておく。
2026年の初売りで価格差が縮まったことが後押しとなり、MacBook Proを選択しました。

導入した結果

結論、最高の作業環境が手に入りました。
一番良いと感じているのは「パソコンが作業の邪魔をする場面」がほとんどなくなったことです。
「ファンの音がうるさい」「アプリが起動してもパフォーマンスが悪い」といった、「作業を邪魔する小さなストレス」が激減しました。
だからといって、作業が急に進むようになったわけではありません。
1ヶ月使い込んでみて、一定の不満はあります。
ですが、「致命的な不満」はありません。
まずはよかった点から整理していきます。
作業開始までのハードルが大きく下がった

最も変化を感じたのが、作業までのハードルが大きく下がったことです。
スリープ状態からの復帰時にスムーズに立ち上がる上、バッテリーをほとんど消費しない。
そのため、電源を切る運用から、スリープ前提の運用へと変わりました。
Mac OS自体も「アプリは開きっぱなしでOK」という設計思想のため、一度立ち上げたアプリは、長期間使わない限り終了しない運用に変更。
結果、画面を開いて電源ボタンに触れるだけで作業を開始できるようになりました。
起動から作業開始までの時間も、40秒かかっていたものが20秒程に短縮され、「待たされている感覚」がなくなりました。
これでモチベーションが劇的に上がるわけではありません。
ですが、起動から作業開始までに感じる小さな不満は確実に減りました。
操作感とハードウェアに対する満足度が高い

筆者の作業内容である、ブログの記事執筆・資料作成程度であれば、バッテリーはほとんど減らない上に、本体もほとんど熱くなりません。
ファンが回転することもほぼないため、操作感覚は「画面の大きいiPad」に近い印象を受けました。
外出先でのNotionとChromeを使った記事執筆、PowerPointとChromeを使った資料編集を行なっても、1時間に1~4%程度の消費に収まります。
HDMI端子で画面出力を行うといったバッテリー消費量が多くなる作業であっても、1時間で10%程度の消費でした。
その結果、常に頭の中にあったバッテリーが持つかどうかの心配が一切なくなり、積極的に持ち運んで作業したくなりました。
これはiPadで作業していたときと同じ感覚で、これまでPCに対して抱いたていた印象が大きく変わった瞬間でもあります。
一番の課題であった「外出先で突然作業ができなくなる」といった問題は完全に解決。
「とにかくバッテリーが持たない」「ファンの音がうるさい」無意識に気にしていたことがなくなったことが、満足度の正体であると感じました。
PCとスマホの役割分断がなくなり作業に没頭できるようになった
Mac OSに標準搭載されているiPhoneミラーリングを活用することで、同一のApple AccountでログインしているiPhoneをMacから操作することができます。

Macのアプリ画面からiPhoneにインストールされているアプリを開くことができるため、ミラーリングアプリを開く必要もありません。
感覚としてはMac OSの中にもう一台iPhoneがあるようなイメージ。
アプリの動作自体はiPhone上で行われるため、iPhoneのアプリでできることはほぼそのまま使えます。
これにより、Switchbotを使った、エアコンや照明の操作もMac上で完結するようになりました。
作業中にエアコンなどの家電を操作するためにスマホを取り出したり、席を立つ必要がなくなり、集中が途切れる要因が一つなくなったのです。
屋外でのインターネット接続についても、インターネット共有機能を使用することで解決。
操作もMacBookのみで完結するため、「スマホを取り出してテザリングモードをONにする」という手間がなくなったことも地味に効いています。
結果的に、集中力・やる気が途切れる要因が少しづつ消えていきました。
全体的な作業量は変わらない。だが、続けるモチベーションにはなっている
MacBook Proを導入したからといって、急に作業量が増えたというわけではありません。
作業時間も限られている以上、進む日もあれば全く進まない日もあります。
それでも、MacBook Proであれば「やりたいと思ったことは何できる」という感覚があり、自然と手を動かす頻度が増えました。
実際、デスクの前に座ってMacBook Proを開くだけで自然と何か作業を始めていることも増えました。
正直、今の運用体制が崩れると困ると感じるほどで、戻れと言われても無理だと思います。
それくらい、今後のブログ運営を続けていく上で欠かせない存在となっています。
使い込んでみて分かった「デメリット」
不満はあるが「致命的な不満」はない
1ヶ月使い込んでみて、不満がないわけではありません。
ただし、その不満は「作業を諦める」「環境を元に戻したくなる」といったレベルのものではありませんでした。
「慣れ」や「割り切り」、他の手段で解決できるものがほとんどです。
デメリット
FinderとWindowsのエクスプローラは別物

まず大きく感じたのが、FinderとWindowsのエクスプローラの違いです。
筆者は「WindowsのエクスプローラとMacのFinderは同じ機能を持ったものである」と認識して使っていました。
ですが、実際に使ってみると全くの別物であり、細かな部分で不満が多く出てきました。
ざっと感じたものは下記の通りです。
- exifを削除できない
- MTPをサポートしないため、Androidスマホなどの中身に直接アクセスができない
- ファイルアイコンがデフォルトの状態で自動整理されない
特に、exifの削除に関しては必須だったため、有償ソフトを入れて対応しました。
MTPをサポートしていない件については別記事で解説の通り、OpenMTPやLocalSendを利用することで解決。
ファイルアイコンの件については、まだ使いこなせていないだけだと感じているので、慣れたら解決すると考えています。
いずれも「最初の設定で完結する問題」であり、致命的ではありません。
Windows OS前提の入力文化は、そのままでは通用しない
次につまづいたのはキーボードやIME周りの設定です。
Windowsでは前提だった操作が、Macではシステム設定から有効にしないといけない場面がありました。
その例として、半角カタカナが標準状態では使えないこと。
調べて設定すれば解決するのですが、「なぜできないのか」を理解するまでに時間がかかりました。
また、他のIMEをインストールすることは可能ですが、設定項目も多く手間に感じました。
Mac標準のIME以外を使いたいと考えている場合、詰まる部分が多いことでしょう。
この問題も、一度設定してしまえば日常的に意識することはほとんどありません。
標準IMEのライブ変換は記事執筆において十分便利ですし、「Windowsと同じ操作感」にこだわらなければ、大きな問題にはならないと考えています。
OSの思想の違いは確実に存在する
Mac OSは「アプリを中心に作業する」思想が強く、Windowsのように、エクスプローラほどスムーズにファイル管理は行えません。
この違いは確実にあります。
それでも受け入れられたのは、「それよりも大きな不満を減らすことができたから」です。
そもそも、MacBook Proを導入したのも、「作業を続ける上での不満を減らすこと」
バッテリー不安、パフォーマンス不安、ファンによる騒音といった、以前抱えていたストレスと比べればはるかに小さなものでした。
MacBook Proに「向いていない人」
下記の3つに当てはまる人は、MacBook Proに向いていないと考えます。
- ファイル管理をエクスプローラ中心で行いたい人
- Windowsと同じ操作感覚を求める人
- ローカル音源・データ管理にこだわりのある人
次のどれかに強く当てはまるなら、慎重に検討した方がいいでしょう。
「OSによる違いなのだからしょうがない」と考え、完全に使用できない場合を除いて受け入れられない場合は、無理に乗り換える必要はありません。
最も、仮想マシンを入れてWindows OSでの運用といったことも可能ですが、これは別の話。
最後の点については、ローカル音源を管理・再生する用途では、Windows時代で使用していたソフトが非対応のため、新しい環境を探しています。
ですが、現時点でしっくり来るものが見つかっていません。
これは筆者の作業用途とは切り離された話であるため、今回は深掘りしないでおきます。
結局のところ、MacBook Proのハードウェアというよりソフトウェア(Mac OS)を受け入れられるかが重要といえます。
まとめ
MacBook Proを導入してから1ヶ月。
機材を変えたからといって、何かが急に変わるようなことはありませんでした。
作業量が一気に増えるようなこともありません。
それでも、導入して後悔はしていません。
「作業を続ける上で気になっていた問題」が確実に解決されていったからです。
PCの起動・復帰で待たされない、スマホに触れることなく環境を整えられる。
作業前、作業中のハードルが大きく下がりました。
MacBook Proは「やる気を引き出す道具」ではなく、「やる気を削がない道具」です。
自分のスタイルに合うかどうか考える必要はありますが、「何か続けたいことがある人」にとっては強い味方になるガジェットだと感じています。
少なくとも筆者にとっては、今後の活動を支える「最高のガジェット」になりました。

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