近年、完全ワイヤレスイヤホンの進化は目覚ましく、各メーカーから高性能なモデルが続々と登場しています。
その中でも、ソニーのフラッグシップモデルとして長く君臨してきたのが、今回の主役「WF-1000XM5」です。
発売直後から音質・ノイズキャンセリング性能の高さで注目を集めましたが、気になるのは「長く使ったときの実力」ではないでしょうか。
- バッテリーはどれくらい劣化するのか
- ケースや外装はどれくらい傷むのか
- イヤーピースの寿命はどの程度なのか
- 今でも満足して使える性能なのか
この記事では、発売直後に購入したWF-1000XM5を約2年半使い続けた筆者の実体験をもとに、
- バッテリーの劣化状況
- 外装やケースの耐久性
- イヤーピースの寿命
- 長期使用でも手放せない理由
を正直にレビューします。
さらに記事後半では、中古でWF-1000XM5を購入する際のチェックポイントも解説。
「今から買っても後悔しないのか?」
「中古でも安心して使えるのか?」
そうした疑問を持っている方の参考になれば幸いです。
結論:2年半使っても満足度は高い
WF-1000XM5を約2年半使った結論は次の通りです。
- バッテリー劣化は体感で約30%
- 外装やケースは多少の使用感のみ
- イヤーピースは劣化しやすいが交換可能
- ノイズキャンセリングと音質は今でも一線級
バッテリーも気になるほど劣化していない上、ノイズキャンセリングと音質は他のモデルと比較しても遜色ないレベルで高い。
全てを勘案すると、中古でも十分おすすめできるイヤホンであるといえます。
参考:WF-1000XM5の基本スペック
WF-1000XM5の基本スペックは下記の画像の通り。

2年半使って分かった“現実”
バッテリーはどれくらい劣化したか

前提として、筆者が使用しているのは、WF-1000XM5を発売直後に購入した個体です。
約2年半使ってきた中で、まず気になるのはやはりバッテリーの劣化でしょう。
ただし、筆者の場合は購入当初と現在で使用スタイルが大きく変わっています。
購入当初は主に移動中の音楽再生で使っており、1日の使用時間は2〜3時間程度。
そのため、充電は2〜3日に一回でも問題ありませんでした。
しかし最近はオンライン会議などでも使うようになり、長い日で1日6〜7時間、平均でも4時間程度は使用しています。
それに伴い、充電頻度も大きく変更。
現在は、ほぼ毎日充電する運用になっています。
体感ベースにはなりますが、購入当初の公称値と比較するとバッテリーの劣化はおよそ30%前後といった印象です。
もちろん、
- 会議ツール
- ノイズキャンセリングの使用状況
- マルチペアリングの使用有無
などの条件によって持続時間は多少変わります。
それでも、3〜4時間程度のオンライン会議なら充電なしで参加可能という状態は維持できている状況です。
正直なところ、実用面ではほとんど問題を感じていません。
ケース・外装の耐久性
2年半も使っていれば、当然ながら外装にはある程度の使用感が出てきます。
筆者はケースカバーなどを付けず、そのままの状態で使ってきたので尚のことそうだと思います。
写真を見て分かる通り、充電ケースには細かな傷やテカリが出ているのも事実。
ただし、気になるレベルではありません。



また、
- ヒンジが緩くなる
- 塗装が剥げる
- イヤホンをケースに入れても充電されない
といった致命的なトラブルは一切起きていません。
イヤホン本体とケースの磁力や、ケース内での保持力も、購入当初と比べて明確に弱くなった感じもありません。
イヤホン本体については多少の小傷はありますが、目立つほどのものはない。
傷が目立ちやすい光沢パーツも、大きなものは見当たりません。
筆者はプラチナシルバーのモデルを使用していますが、このカラーは傷が目立ちにくいというメリットもあるといえます。
一方で、充電ケースのUSB-C端子の接触がやや悪くなる場面が出てきました。

ケーブルを挿し直すと問題なく充電できますが、長期使用ではこういった細かな部分の劣化は出てくる可能性があります。
充電ケースを買い替えるという方法もありますが、ワイヤレス給電にも対応しているので、状況に応じて使い分けるのも一つといえます。
イヤーピースの寿命

イヤーピースについては、歴代モデルの中でも一番劣化しやすいです。
これは発売当初のレビュー記事でも触れましたが、2年単位使用していても印象は変わりませんでした。
特徴としては、
- 汚れが付きやすい
- シワが入りやすい
- 素材が柔らかく破れやすい
といった点があります。
筆者の場合、2年半使用しても実際に破れて交換することはありませんでした。

ただし、
- 強く引っ張って外す
- イヤーピースを頻繁に交換する
といった使い方を繰り返しているとすぐに破けてしまうと感じました。
このイヤーピースはフォーム素材に近いため、無理な力をかけると破れやすい傾向があります。
丁寧に取り扱わないと劣化問わず、すぐに使えなくなる。
仮に交換用イヤーピースを用意しようとしても、1サイズ990円とそこそこ価格もします。
そのため、取り扱いには少し注意が必要です。
劣化してもなお、手放せない理由
理由1:性能は今でも一線級
2年半使った今でもこのイヤホンを使い続けている最大の理由は、性能が今でも一線級だからです。
まずノイズキャンセリング性能。
外音取り込みモードでは風切り音が多少入ることがありますが、ノイズキャンセリングをオンにすればほとんど気にならないレベルまで抑えられます。
前作のWF-1000XM4と比較すると、マイク配置の見直しなどの効果が確実に出ていると感じます。
筆者はオンライン会議でも頻繁に使用していますが、マイク品質について指摘されたことは一度もありません。
周囲の雑音を拾うことも少なく、しっかりと自分の声だけを拾ってくれます。
よほど小さな声で話さない限り、「聞こえない」と言われることはありません。
またノイズキャンセリングイヤホン全般に言えることですが、周囲の雑音を気にせず音に集中できる環境は想像以上に快適です。
- 音楽鑑賞
- 動画視聴
- オンライン会議
すべての場面で効果を実感できます。
さらに、WF-1000XM5は前作よりも本体が小型化しており、装着感も大きく改善。
長時間装着していても耳が痛くなることが少なく、2〜3時間の会議や研修でも集中して参加することができます。
新幹線や人の多い電車でも周囲の騒音をしっかり抑えてくれるため、音楽や動画に没入が可能。
正直なところ、このイヤホンなしで新幹線に乗るのはかなりストレスと感じるようになりました。

音質についても非常に優秀です。
高音域から低音域までバランスよく鳴り、特定の音域だけが強調されるようなクセがありません。
そのため、ジャンルを問わず幅広い音楽を自然に楽しむことができます。
また音の表現も立体的で、単に音が鳴っているというよりも空間の中で音が広がるような感覚があります。
2年半使っている今でも、「やっぱりこの音好きだな」と感じる瞬間がある。
イヤホンにとって、これ以上ない評価だといえます。
さらに便利なのが、アダプティブサウンドコントロール機能。
この機能を使えば、
- 歩き始めたとき
- 乗り物に乗ったとき
などの状況に応じて、マイクのON・OFFを自動で調整してくれます。
これはかつて使用していたWF-1000XM4にも搭載されている機能ですが、WF-1000XM5では更に進化。
切り替え時に不自然な効果音などが入らなくなり、音楽体験を邪魔しなくなりました。
風が強い日でも、ノイズキャンセリングモードに切り替えれば、風切り音はほとんど気にならなくなります。
これは従来機種と比較しても、一番快適である部分と感じました。
理由2:価格と満足度のバランスが優秀
価格と満足度のバランスも非常に優秀です。
筆者はこれまで、WF-1000XM3、WF-1000XM4と歴代モデルを使ってきましたが、満足度はWF-1000XM5が圧倒的に高いと感じています。
筆者が購入した当時の価格は37,930円。
当時はかなり高いと感じましたが、今振り返るとむしろ安かったとすら思えます。
一日の使用料を記事執筆時点(2026/03/19)で計算すると、1日あたり約40円。
1日40円以下で
- 最高レベルの音質
- 快適な作業環境
- 集中できる会議環境
が手に入ると考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと感じます。
これを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと感じます。
音質も十分すぎるレベルですし、機能面で不足を感じることもありません。
さらに、
- 長時間装着しても耳が痛くならない
- フィット感が非常に良い
という点も、使うたびに感心する部分です。
正直なところ、イヤホン本体に大きな欠点が見当たりません。
そのため、「バッテリーが限界まで劣化するまで使い込む」可能性すらあると感じています。
理由3:長期使用でも致命的欠点がない
もう一つ大きいのは、致命的な欠点がないことです。
イヤホンは長期間使っていると、
- 接続トラブル
- 片側バッテリー問題
- 装着ストレス
といった問題が出てくることがあります。
しかしWF-1000XM5では、そうした構造的なトラブルは一切発生していません。
装着感も安定しており、
- 長時間の電車移動
- オンライン研修
といった場面でもイヤホンの存在をほとんど気にせず使用することができます。
多少の外装劣化はありますが、機能面に影響するような問題はありません。
そのため、別のイヤホンに乗り換える理由が生まれないというのが正直なところです。
実は、過去に投稿したWF-1000XM4の2年間使用レビューでも似たような発言をしています。
しかし、ここでは「バッテリー不良と風切り音さえ気にならなければ、未だに現役として活躍できる非常に良いイヤホン」といった条件を書いていました。
では、WF-1000XM5はどうでしょうか。
WF-1000XM5は、そんな条件を定めなくとも未だ現役として活躍できるイヤホンといえます。
大きな欠点もなく、ノイズキャンセリングや音質も満足して使用できる。
「無条件に未だに現役として活躍できるイヤホン」なのです。
中古で失敗しないためのチェックポイント
ここからは、WF-1000XM5の中古品を選ぶ際に失敗しないためのチェックポイントをまとめていきます。
その1:本体やケースの状態を確認する
まず確認したいのは本体とケースの使用感です。
特に本体カラーがブラックの場合、イヤホン本体の傷が目立ちやすい傾向があります。
できれば、
- 光に当てて確認する
- 角度を変えて見る
などしてチェックしましょう。
ケースについても、テカリや擦り傷など、使い込まれている形跡がないか確認することも大事です。
ケースはソニーストアで購入できますが、10,450円とそれなりにします。


中古価格によっては、イヤホン本体よりケースの方が高いという状況になることもありますので、ケースの状態はよく確認しておくと良いでしょう。
また、ケースだけ異様に綺麗という場合も注意が必要になります。
なぜなら、充電ケースは単体購入が可能だからです。
ケースを交換している分には問題ないのですが、イヤホン本体のバッテリーが劣化している可能性も高いので、よく確認しましょう。
さらに確認しておきたいのがUSB-C端子の状態です。
ケーブルを挿して
- 接触が悪くないか
- グラつきがないか
を確認しましょう。
可能であれば、普段使っているUSB-Cケーブルを持参して確認するのが理想です。
その2:イヤーピースの劣化状態
もう一つ重要なのが、イヤーピースの状態です。
装着されているイヤーピースはもちろん、付属の予備イヤーピースもチェックしておきましょう。
前述した通り、WF-1000XM5のイヤーピースは比較的劣化しやすいです。
そのため中古品では
- シワ
- 汚れ
- 小さな裂け
がある場合も珍しくありません。
多少劣化していても実用には問題ありません。
しかし、イヤーピースの端に破けやヒビ割れがある場合は、交換が必要になるので要注意。
交換用イヤーピースはサイズごと、1個単位で販売されているため、全サイズ揃えると8,000円近くかかる場合もあります。
自分のサイズが分かっているなら問題ありませんが、そうでない場合は状態の良い個体を選ぶのが無難です。


結論|2年半使った筆者が今も選ぶ理由


2年半使ってきた結論としては、WF-1000XM5は長期使用でも満足度が落ちないイヤホンということです。
確かに、バッテリーの劣化やケースの小傷、イヤーピースの消耗といった経年劣化は起きています。
そりゃ、使い込んでいる訳ですからね。
しかし、
- ノイズキャンセリング性能
- 音質
- 装着感
- マイク性能
といった本質的な性能は今でも一線級です。
そのため、多少の劣化があっても「別のイヤホンに乗り換えたい」と思う場面はほとんどありません。
もし中古で購入を検討しているなら、
- 本体状態
- ケース
- イヤーピース
をしっかり確認すれば、今でも十分満足できるイヤホンだと思います。
そして筆者自身も、「使用に耐えられない」と感じるまではこのイヤホンを使い続ける次第です。
その他、新品・中古市場での価格の狙い目については過去記事にもまとめています。
よろしければこちらも参照していただけると幸いです。



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