SOUNDPEATS Air 5 実機レビュー:使ってみて感じた4つのメリットと2つのデメリット

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この記事はSOUNDPEATS様の提供でお送りします。

Yamataniです。

今年3月にレビューした「SOUNDPEATS Space」に引き続き、SOUNDPEATS Air 5を発売前にご提供していただきましたのでご紹介します。

提供レビューではありますが、全て正直にレビューしていきます。

個人的なSOUNDPEATS Air 5の評価は下記のとおりです。

満足度★★★★☆
デザイン★★★★★
音質★★★★☆
ノイズキャンセリング★★☆☆☆
バッテリー持ち★★★★☆
機能性★★★★★
アプリ★☆☆☆☆
完成度★★★☆☆

結論、本体性能といったポテンシャルは高いものの「まだまだ改善の余地が残るイヤホン」といえます。

ですが、使い勝手や音質は良いため、通勤や通話といった「ながら聴き」用のイヤホンを求めている人にはオススメです。

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本体とスペック表

SOUNDPEATS Air 5の本体・付属品

今回はブラック、ホワイト、ベージュ、パープルのうち、ホワイトをレビューします。

付属品は説明書、USB Type-Cケーブル、ステッカーの3つ。

ケースは光沢加工がされており、光が当たると指紋や汚れが目立つ印象です。

イヤホン本体は指でつまむ部分がマット仕様になっており、滑りにくく持ちやすくなっています。

バッテリー持ちについてはイヤホン単体で約6時間、ケース込みで合計約30時間の再生が可能です。

イヤホン本体の重量は両耳で約9gと軽量。

ケース込みで約45gとかなり軽い(SONY WF-1000XM5はケース込みで約49g)ことが分かると思います。

イヤホン両耳の重量
ケース込みの重量

SOUNDPEATS Air 5のスペック

SOUNDPEATS Air 5のスペックは以下の通りです。

音質について

apt X Adaptive対応、スマホ高音質機能が使えるのは魅力

音質における最大の魅力は「スマホの高音質機能が使える点」です。

SOUNDPEATS Air 5はハイレゾ認証済みで、Qualcomm aptX Adaptiveに対応。

そのため、機器によってはスマホの高音質機能(アップスケーリング機能)が使用でき、YouTubeの動画やサブスクリプションサービスの音楽などをよりよい音で楽しむことができます。

aptX Adaptiveとは

Qualcomm社が提供するBluetoothコーデック(例:SBC、LDACなど)の一つ。

低遅延モード、高ビットレートモードと複数のモードを自動的に切り替えるのが特徴。

ゲームから音楽鑑賞まで幅広く使える次世代コーデック。

SOUNDPEATS Air 5にはイコライザ以外で音質を良くする機能がないため、足りない部分をスマートフォンで補うことができる点は大きな魅力。

LDAC、aptX HD、aptX Adaptiveといった高音質コーデックで接続しなければ使えないDSEE Ultimateにも対応する

筆者所有のXperia 1Ⅵの高音質機能であるDSEE Ultimate機能も使うことができ、ONにすることでイヤホンの音質が上がっていると感じることができました。

イヤホン自体の音質については後述しますが、音源問わずいい音で楽しめるのは良い点です。

モードによって音質に明確な差あり

音の傾向としては重低音寄りであり、ピアノの低音やベースの音が目立つ印象を受けました。

良く言えば「土台がしっかりとしている大味な音」であり、ロックやEDMといった重低音重視で作られた楽曲と相性は抜群。

逆に中高音域にいるボーカル等が飲み込まれそうになる場面も多く、細かい音の表現が求められる楽曲は苦手ともいえます。

以前紹介したSOUNDPEATS Spaceも同じ傾向にあるため、重低音寄りのチューニングはSOUNDPEATSサウンドの特徴といえます。

ただし、これはノイズキャンセリングをOFFにしたときの話であり、ONにしたときの音質は良くないです。

ストレートに言えば「音を評価するのが難しいと感じる音質」であり、レビューするのが苦痛に感じたのも事実。

以上のことから、基本的にはノイズキャンセリングはOFFにして使用するのが良いでしょう。

機能面について

ノイズキャンセリング性能に期待してはいけない

SOUNDPEATS Air 5は、AI適応型ノイズキャンセリング機能を搭載。

ON時とOFF時を比較してみると確実に効果があり、低音域のノイズは大幅に改善されます。

一方、ノイズキャンセリングを搭載しているとはいえ、インナーイヤー型の機種と比較して効果が少なくなるのは弱点。

世間的に持たれている「雑音から開放されて音楽に集中できる」といったイメージからは離れているため注意が必要です。

あくまでも「アシスト」程度で捉えておくとよいでしょう。

また、ノイズキャンセリングマイクから「ホーン」といった不快音(おそらくハウリングと思われる)が聞こえるため、ONにして使用すると音質が悪くなります。

正直かなり気になるため、アップデートで修正してもらいたいところです。

ゲームモードも搭載

SOUNDPEATS Air 5には独自機能のゲームモードを搭載。

Bluetooth接続ということで多少のラグは感じますが、ゲームによっては不満なく十分に楽しめます。

接続コーデック、ゲームモードON・OFF時の遅延は以下のとおりです。

コーデック遅延 / ms
(ゲームモードON)
遅延 / ms
(ゲームモードOFF)
SBC124292
AAC176347
aptX134303
aptX Adaptive325
※計測データが安定しないため参考値
304
※計測データが安定しないため参考値

遅延の計測にはSuperpowered Latency TestアプリとSONY Xperia 1Ⅵ使用。

OpenSL ESにて5回計測した平均を記載しています。

aptX Adaptive以外のコーデックでは、ゲームモードをONにした際の遅延はOFF時と比較して半分程度に短縮。効果がある機能であることが分かります。

しかし、計測で使用したSONY Xperia 1Ⅵのスピーカーでの遅延は平均25ms、イヤホンジャック接続の有線イヤホンで平均22msと比較すると遅延しているのも事実。

音の遅延が勝負の決め手になるリズムゲーム等は避けておくのが無難でしょう。

アプリで本体設定が可能

PeatsAudioアプリを使用することで、イコライザ、タッチパッド、ノイズキャンセリングのON/OFFといった設定が可能。

ANCも5モードから選択可能であり、集中したいときや周りの音を聞きたいといった状況に合わせて切替できます。

通話時のノイズキャンセリングにも対応。

実際にSOUNDPEATS Air 5を着用した状態で通話してみましたが、声がはっきり聞こえ快適に通話できました。

タッチパッドの操作もカスタマイズでき、自分の使用しやすいように割り当てることも可能。

ただし、左クリック、右クリックはイヤホン取り出し時に間違って操作する可能性が高いため、未定義 or 接続解除前にタッチを無効にしておくとよいでしょう。

SOUNDPEATS Air 5のメリット(良い点)

SOUNDPEATS Air 5の良い点は以下の4つです。

ココがいいぞ!SOUNDPEATS Air 5
  • 光によって色が変化!ケースの質感が高い
  • 低音域が強く力強いサウンド
  • 長時間着用しても気にならない形状
  • Qualcomm S3 Gen 3 Sound Platform搭載!ポテンシャルの高さ

質感と使いやすさを両立しているケース

SOUNDPEATS Air 5のケースは光沢パーツやプラスチック素材の使い分けが上手であり、全体的に質感が高い印象を受けました。

ケース本体の色も光の当たり方によって見え方が変わるため、自分はどの色が好きかを探してみるといったこともできます。

イヤホン本体も加工の違うプラスチック素材が使い分けられており、質感と使いやすさを両立。

実際に指でつまむ部分は滑りにくい加工がされており、しっかり本体を持つことができます。

高価格帯のイヤホンと比較すると安っぽさを感じますが、日常使いをする上では十分だと感じました。

Qualcomm S3 Gen 3搭載!音質やバッテリー持ちも◯

SOUNDPEATS Air 5はQualcomm製SoC「Qualcomm S3 Gen 3 Sound Platform」を搭載

Bluetooth 5.4をサポートしつつ、音質の向上やバッテリー持ちも良くなっています。

「本体の性能が高いからといって闇雲に音質が良い」とは言いませんが、ポテンシャルはかなり高いという印象を受けました。

実際、Bluetooth接続が途切れるといったことは殆どありませんでしたし、バッテリー持ちもかなり良かったです。

SOUNDPEATS Air 5自体は荒削りな部分も多くありますが、これだけの性能があれば今後の進化にも期待できると感じました。

長時間着用も可能なカナル型 オンライン会議などの長時間使用は◯

SOUNDPEATS Air 5はApple AirPods同様のカナル型

イヤーピースを耳の奥まで入れるインナーイヤー型と比較して密閉感が少ないため、周りの音と音楽を同時に楽しむことが可能です。

また、耳の中が痒くなるといったことも少ないので、オンライン会議といった長時間使用も問題なく行えます。

筆者も記事執筆中に着用していましたが、耳の中が痒くなるといった感覚もなくかなり快適に作業できました。

SOUNDPEATS Air 5のデメリット(悪い点)

SOUNDPEATS Air 5のデメリットは以下の2つです。

ココがダメ!SOUNDPEATS Air 5
  • ノイズキャンセリングON時に音質が悪くなる
  • アプリの作り込みの甘い

ノイズキャンセリングON時に音質が悪くなる

ノイズキャンセリング機能をONにしたときの音質が悪くなることが最も気になりました。

これは個体差かもしれませんが、ONにすると音全体が上ずってしまいます。

ノイズキャンセリングマイクから発せられる「ホーン」という不快音が邪魔をし、OFF時には正しく表現されていた音が表現されなくなる。

せっかくのノイズキャンセリング機能を活かせておらず、もったいないと感じました。

実際、前述した音質についてはノイズキャンセリングをOFFにした状態で評価しているので基本的にはOFFで使用するのがよいでしょう。

また、ノイズキャンセリングと音質のバランスは今後のチューニングで改善すべきだと感じました。

アプリの作り込みが甘い

PeatsAudioアプリの作り込みが甘く完成度が低いと感じました。

ざっと、不具合、不満点を上げたものが以下になります。

アプリに対する不具合・不満点
  • 日本語表示が途切れている(「タッチコントロールをOFFにする」の文字など)
  • アプリを開くたびにイヤホンを選択しないといけない
  • ノイズキャンセリングの表現が分かりづらい(「外耳道1」「外耳道2」と言われても分からない)
  • イヤホン本体、ケースのバッテリー残量が%表示でないため分かりづらい
  • 画面に無理やりボタンを収めようとしているため、表示が崩れている
  • SOUNDPEATSアプリで登録したアカウントが使用できない

様々な設定をアプリ経由でできるのは良いと思いましたが、アプリ自体の作り込みが甘いため前向きに使用したいと思えないのは弱点といえます。

この点は今後の改善に期待したいところです。

まとめ

結論、本体性能といったポテンシャルは高いものの「まだまだ改善の余地が残るイヤホン」といえます。

ですが、使い勝手や音質は良いため、通勤や通話といった「ながら聴き」用のイヤホンを求めている人にはオススメです。

個人的なSOUNDPEATS Air 5の評価は下記のとおりです。

満足度★★★★☆
デザイン★★★★★
音質★★★★☆
ノイズキャンセリング★★☆☆☆
バッテリー持ち★★★★☆
機能性★★★★★
アプリ★☆☆☆☆
完成度★★★☆☆

SOUNDPEATS Air 5の注目すべき点は、Qualcomm S3 Gen 3 Sound Platformを始めとした性能の高さです。

aptX Adaptiveといったコーデックにも対応しているため、機種によってはスマートフォンの高音質機能(アップスケーリング機能)を使ってよりよい音でコンテンツを楽しむことができます。

本体についても、加工の違うプラスチックが使い分けられており質感と使いやすさを両立。

光の当たり方によって色の見え方が変わるといった細工も施されているため、持ち歩くことが楽しいと感じるイヤホンでした。

形状についても、耳の中に挿入しない「カナル型」。長時間着用するオンライン会議といった場面に向いているといえます。

一方で、ノイズキャンセリング機能やPeatsAudioアプリについては惜しい印象を受けました。

特に、ノイズキャンセリング機能をONにしたときに発生する「ホーン」というマイクノイズは、イヤホンの音質にも影響するため早急に改善すべきでしょう。

ですが、ハイレゾ対応、Qualcomm S3 Gen 3 Sound Platform搭載、プラスチックを上手に使ったデザイン、低音域のしっかりとした力強いサウンドは魅力的であり、肩肘張らずに使えるイヤホンでした。

通勤やオンライン会議用として気軽に使える完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

SOUNDPEATS Air 5の価格とお得に買う方法

SOUNDPEATS Air 5の価格は、Amazonにて9,680円です。

1万円近いイヤホンですが、定期的にセールやクーポンを配布しているので、実際は書いてある価格より安く購入できるかと思います。

SOUNDPEATSのイヤホンってどうなの?と気になっている方、買いたいと思った方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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