最新2-in-1ノートパソコン比較!Let’s Note QRとLIFEBOOK WU3/H2の違いを解説

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・今季イチオシの2-in-1ノートパソコンを知りたい
・Let’s Note QRとLIFEBOOK WU3/H2の違いを知りたい
・結局、どちらのモデルがいいの?

2023年6月、日本を代表するパソコンメーカーの一つであるPanasonicと富士通がそれぞれ2-in-1ノートパソコンを発表しました。

その名も「Let’s Note QR」と「LIFEBOOK WU3/H2」。

両モデルとも、これまで発売してきた2-in-1ノートパソコンに大幅改良を加え、より魅力的な製品に生まれ変わりました。

今回はそんな2-in-1ノートパソコンである、Panasonic Let’s Note QRと富士通 LIFEBOOK WU3/H2を比較し、どのような特徴があるのか、そして、どちらが良いのかを解説します。

2-in-1ノートパソコンが気になっている方、この2機種について興味がある方は是非参考にしてください。

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2つの国内メーカーが贈る「2-in-1ノートパソコン」

まずはパソコンの概要から紹介します。

1台目は、Panasonic Let’s Note QRです。

この機種は、2022年に発売された2-in-1ノートパソコンであるLet’s Note QVシリーズと、モバイルノートパソコンであるLet’s Note SRシリーズの特徴を融合させた新モデルになります。

SRシリーズの特徴である12.4型 FHD+ (1920×1280) ディスプレイや、QVシリーズの360度回転式タッチパネルといった要素を引き継いだ1台です。

また、Intel第13世代CPUを搭載しており、最大32GBのRAMと最大2TBのSSDを搭載することが出来ます。

2台目は、LIFEBOOK WU3/H2です。

この機種は、LIFEBOOK UHシリーズの2-in-1ノートパソコンで、2022年に発売されたWU3/G2の後継機種となります。

WU3/G2の特徴である内蔵アクティブペンをそのままに、従来モデルからペンの直径が太くなり、傾き検知にも対応したモデルです。

こちらも、Intel第13世代CPUを搭載し、最大32GBのRAMと最大2TBのSSDを搭載することが出来ます。

いずれのモデルも形状はセパレート型のため、画面部分を分離することは出来ません。

因みに、今回この2機種を比較・解説した理由は、2-in-1ノートパソコンの中で筆者の「推しポイント」が非常に多かったからです

その「推しポイント」については、比較項目の下部にて解説します。

Let’s Note QRとLIFEBOOK WU3/H2を比較する

ここからは、Let’s Note QRとLIFEBOOK WU3/H2を以下の5つの項目を元に比較していきます。

比較項目は以下の通りです。

  1. スペックと選択できるオプション
  2. インターフェイスと拡張性
  3. AIを活用した機能
  4. バッテリー駆動時間
  5. 価格

比較1:スペックと選択できるオプション

比較1は「スペックと選択できるオプション」です。

結論、以下の表の通りになります。

Let's Note QRとLIFEBOOK WU3/H2のスペック

両モデルともに、最低スペックはIntel Core i5 1335Uから始まり、上位モデルではIntel Core i7 1360PLet’s Note QRについてはIntel Core i7 1370Pまで搭載することが可能です。

ストレージもPCIe 4.0に対応した高速SSDを採用し、最大2TBまで搭載することができます。

グラフィックスもIntel Iris Xe Graphicsを搭載しており、現代のノートパソコンとしては十分な性能を持っています。

カスタマイズモデルのLet’s Note QRの場合、一部本体カラーを変更可能

生体認証についても、指紋と顔の両方が使用可能であり、いずれもWindows Helloに対応しています。

以下では、各モデルの違いを解説します。

大まかな違いは上記の表を参考にしてほしいのですが、決定的な違いは「スタイラスペンに使用可否」「LTEの使用可否」です。

LIFEBOOK WU3/H2は本体に内蔵されたアクティブペンに対応していますが、Let’s Note QRはアクティブペンに対応していません

LIFEBOOK WU3/H2はスタイラスペンを使用することが出来る

そのため、Let’s Note QRはイラスト作成やPDFへの書き込みなど、アクティブペンを最大限活用する場面では対応できませんので、注意が必要です。

因みに、前のモデルであるLet’s Note QVシリーズはアクティブペンに対応していたので捉え方次第では「改悪」したともいえます。

もう一つの違いであるLTEの使用可否については、逆にLIFEBOOK WU3/H2は非対応ですが、Let’s Note QRは対応しています

他モデルの動画にはなるが、Let’s Note QR自体も似たようなことが出来る

また、Let’s Note QRは物理SIM(nano SIM)とeSIMのデュアルSIMに対応しており、上位モデルでは5G(Sub-6)にも対応

対応バンドについても、LTE・5G共に大手4キャリアの帯域をカバーしているため、幅広い通信キャリアでの運用が可能です。

その他には、選択できるOSの種類や搭載されているRAMの規格、ディスプレイの比率と解像度、選択できる本体カラーなども違います。

いずれのモデルも、それぞれのメーカーの理念やユーザーのニーズに合わせて設計されていることが特徴です

【推しポイント その1】高い本体性能とペンの進化

2機種ともに本体性能が非常に高く、高スペックモデルではUシリーズではなく、PシリーズのCPUを搭載。
本体重量を特に気にする2-in-1ノートパソコンの中で、排熱対策と本体重量のバランスを取りながら、他のノートパソコンと同じような性能を実現しているのは流石といえます。

また、LIFEBOOK WU3/H2に搭載されているアクティブペンも、サイズが大きくなりながらも本体に格納できるよう設計されており、設計者と技術者の方の執念を感じました。

比較2:インターフェイスと拡張性

比較2は「インターフェイスと拡張性」です。

結論、搭載されているインターフェイスは以下の表の通りになります。

Let's Note QRとLIFEBOOK WU3/H2に搭載されているインターフェイス

LIFEBOOK WU3/H2は、搭載するCPUによってThunderbolt 4への対応が異なります

Core i5モデルではThunderbolt 4に対応していないため、注意が必要です。

両モデルともに、2-in-1ノートパソコン、ノートパソコンの中でも豊富なインターフェイスを搭載しています。

LIFEBOOK WU3/H2のインターフェイス【右側面】
LIFEBOOK WU3/H2のインターフェイス【左側面】

特に、2-in-1ノートパソコンでは廃止傾向にあるLAN端子(RJ-45)にも対応しており、無線LANが使用できない環境やネットワーク構築などの場面でも活用できます。

決定的な違いは「搭載しているSDカードスロットの種類」です。

LIFEBOOK WU3/H2はmicro SDカードスロットを搭載しており、一方のLet’s Note QRはフルサイズのSDカードスロットを搭載しています

Let’s Note QRのインターフェイス

さらに、Let’s Note QRのSDカードスロットは高速転送規格UHS-Ⅱにも対応しており、フルサイズのSDカードスロットを搭載した端末の中でも最高水準の転送速度を実現しています。

フルサイズのSDカードに対応しているため、カメラで撮影した画像をパソコンに直接移行する際にアダプターを使用する必要がありません。

筆者のようなブログ運営者や、記者といった方には有り難い部分でしょう。

LIFEBOOK WU3/H2と法人向けLet’s Note QRには、キーボード面にタブレット状態時に使用できるアウトカメラが搭載されています。

画素数はLIFEBOOK WU3/H2が約1258万画素、Let’s Note QRが約800万画素です。

【推しポイント その2】2-in-1ノートパソコンとは思えないインターフェイス

2機種ともに2-in-1ノートパソコンとは思えないレベルでインターフェイスが豊富です。
特に、LAN端子(RJ-45)を搭載している2-in-1ノートパソコンは、日本国内を探してもこの2機種に絞られると思います。(もし他にあったら教えてください)

また、Let’s Note QRはフルサイズのSDカードスロットを搭載。
LIFEBOOK WU3/H2は今回のモデルチェンジにてmicro SDカードスロットに置き換えた中、唯一フルサイズ(しかもUHS-Ⅱ対応)を搭載し続けるこだわりには感服です。

比較3:AIを活用した機能

比較3は「AIを活用した機能」についてです。

結論、AIを活用した機能は以下の表の通りになります。

Let's Note QRとLIFEBOOK WU3/H2に搭載されているAIを活用した機能

昨今のノートパソコンでは当たり前になりつつある「AIを活用した機能」。

上記の表から分かる通り、特にLet’s Note QRがこの分野に力を注いでることが分かります。

オンラインミーティング等で活用できる様々な機能は両モデルともに対応していますが、AIを駆使して離席・着席の判定、のぞき見などを判定する機能は凄いといえます。

「この機能は本当にAIが必要なのか」という話は別として、両メーカー共に「ユーザーに合わせてAIを活用している」と評価できるでしょう。

比較4:バッテリー駆動時間

比較4は「バッテリー駆動時間」です。

結論、バッテリー駆動時間は以下の表の通りになります。

Let's Note QRとLIFEBOOK WU3/H2のバッテリー駆動時間

いずれのモデルも、搭載するバッテリーによって駆動時間に大きな違いがあります

軽量さを重視するか、バッテリー持ちを重視するかで判断が分かれるでしょう。

駆動時間の視点で見ると、駆動時間を重視する場合でも重量を気にしない場合でも、LIFEBOOKの方が優れています

もし「そこまで重量にこだわらない」という場合、標準バッテリーを搭載したLIFEBOOKを選ぶが無難です。

しかし、Let’s NoteにはLIFEBOOKにない大きな利点があります

それは、ユーザー自身でバッテリーを交換できるという点です。

Let’s Noteの場合、バッテリーが外付け形式になっているため、ユーザー側で使用状況に合わせて交換することが出来ます。

動画で使用されているモデルは違うが、バッテリーが交換できる仕組みはLet’s Note QRでも変わらない

つまり、予備のバッテリーをカバンに忍ばせておけば、必要に応じて付け替えるだけで使用時間を伸ばすことが出来るのです。

一方、LIFEBOOKではバッテリーが本体に内蔵されているため、ユーザー自身で後から交換することが出来ません。

購入時点で重量重視の25Whバッテリーか、駆動時間を重視する64Whバッテリーのいずれかを選択する必要があります。

そのため、ユーザーの状況に柔軟に対応することは出来ません。

もし「重視したいポイントが変わる可能性がある」というのなら、断然Let’s Noteを選ぶべきです。

この点も「両メーカーが対象とするユーザー層に合わせた設計の違い」が現れているといえます。

【推しポイント その3】バッテリー駆動時間と本体重量

この2機種ともに、搭載するバッテリーの選択次第で本体重量が大きく変化します。

LIFEBOOK WU3/H2の場合、25Whのバッテリーを選択することで、ペン格納型2-in-1ノートパソコンでは世界最軽量を実現しています(実は前モデルより軽い)。

比較5:価格

比較5は「価格」です。

結論、価格は以下の表の通りになります。

Let's Note QRとLIFEBOOK WU3/H2の本体価格

【注意】

本項目における掲載価格は全て、公式オンラインストアである「富士通WEB MART」及び「Panasonic Store Plus」での販売価格となります。

今後の世界情勢やメーカーの方針により、価格が変更される可能性があるため、あくまでも参考程度に捉えてください。

また、本項目における最低・最高価格の中には標準付帯のサポート以外は含まれておらず、Officeといったソフトウェア及び、オプション品は見積もりに入れておりません。

オプション次第では本項目の掲載価格から上下する可能性があります。

Let’s NoteとLIFEBOOKの価格を比較すると、LIFEBOOKの最高価格がLet’s Noteの最低価格より安いことが分かります。

そのため「価格重視」場合は明らかにLIFEBOOKを選ぶ方が良いでしょう。

ただ、Let’s Noteには価格以上の価値があることも確かです。

2-in-1ノートパソコンながら、フルサイズのSDカードを搭載していたり、LTE・5Gに対応している所、更にはユーザー自身がバッテリーを交換できるといった特徴があります。

これらは「Let’s Noteでなければ出来ない」という点です。

これらの要素を考慮すると、価格では語れないこの付加価値をどう評価するかが重要になります。

その結果次第で、どちらを買うべきかが明確になるでしょう。

結局、どちらがいいの?

結論、「ここまで読んで感じた感想次第で選べば良い」といえます。

その理由として、今回紹介した2機種はそれぞれの「ターゲットユーザー」と「メーカーの思想」をしっかり反映しているからです。

Let’s Note QRは機能やデザインの全てが「ビジネスマン」に最適化されており、「仕事道具」を超えた「相棒」としてパソコンを使っている人のためのモデルになります。

そのため、他のメーカーより高価な価格設定でも、落下時の故障率の低さや品質の良さ、使いやすさが保証されていることも事実です。

実際、リピーターの平均使用台数が3.02台と非常に高いことからも理解できます。

一方、LIFEBOOK WU3/H2は、一般のユーザーからビジネスマンまで幅広くカバーすることを意識して設計されており、機能やデザインも幅広い層に合わせた機種になります。

勿論、このモデルも耐久性には重点を置いていますが、それよりも一般ユーザーに響くような機能と価格の両立に注力されているのも事実です。

つまり、「ここまで読んで感じた感想」を信じて、自分に合う方を直感的に選べば良いといえます。

【筆者の考える、それぞれの機種の「ターゲットユーザー」】

・パソコンを「相棒」として使用する、ビジネスマンといった人
→ 「Let’s Note QR」

・デザインや機能、価格を重視する、一般の方やビジネスマンといった人
→ 「LIFEBOOK WU3/H2」

まとめ

今回は、今季筆者が推している2台の2-in-1ノートパソコン、「Let’s Note QR」と「LIFEBOOK WU3/H2」を比較し、解説しました。

最初はそれぞれの機種を別々の記事で紹介しようと考えましたが、それよりもまとめた方がより分かりやすく伝わると感じ、このような形としました。

分かりやすく伝わっていれば幸いです。

因みに筆者は、「このブログがもっと大きくなり、取材に行く機会が増える」のなら、Let’s Note QRを、「dynabook V7からサブパソコンを乗り換える」のなら、LIFEBOOK WU3/H2にしようと感じました。

参考サイト

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