皆さんはパソコン選びで後悔したことはあるでしょうか?
私はあります。そして、初めて自腹でパソコンを購入した中学生時代より、何度も後悔を積み重ねてきて今の環境を作り上げてきました。
実際、自分に合った後悔しないパソコンを選ぶためにはひたすら後悔を重ねて、学び、積み重ねていくことが最短ルートではあります。
しかし、このようなプロセスを積んで知識を磨いていくのは多額の資金と根気が必要であり、物好きで無い限り続きません。
そんな訳で今回は、私のこれまでの経験を踏まえて「後悔しないパソコンを選ぶために知っておくべきこと」を解説していきます。
もし、あなたが「子供にパソコンを使えるようになってほしい」「長く、快適に使用できるパソコンを選びたい」と思うのであれば、この記事は少しでも力になれるはずです。
「パソコンを選ぶ」ということ
まず、スマホやタブレットが普及してきた現代において「パソコンを選ぶこと」がどれだけ大事なことなのかを解説します。
一番大事な考えとして、今の時代はパソコン選びをミスするとその分の代償が大きいということです。
特にスマホが普及している世の中でユーザーがパソコンを使う目的を理解できないと使わなくなります。
昔のように「スペック上でのパソコン一強」という時代は終わり、現代はスマホやタブレットでもある程度のゲームや作業が行えるようになっています。
そのため、初手で各個人が思う「パソコンでやりたいこと」が達成出来なければ絶対に自発的に使わなくなってしまう可能性は高いです。
そして、「パソコンの良さ」を伝える前にパソコンを使わなくなってしまえば意味がありません。
一度でも「これ、スマホでいいじゃん」と言われてしまえばその時点で終了です。
そうなってしまった上で、それでも自発的にパソコンを触る人はいないことでしょう。
だから、選ぶ機種はかなり大事になってくるし、そこでミスを犯してはいけないのです。
よって、「初めて触るものは良いものを」という考えが大事になります。
万が一「子供にパソコンを使えるようになってほしい」と思う保護者の方や学校の方はこの考えを絶対に忘れないで下さい。
- 「これ、スマホでいいじゃん」と思われないパソコンを選ぶことが大事
- パソコンの魅力を伝えたいのなら選択でミスをしてはいけない
「後悔しないパソコン」とは
後悔しないパソコンとは一体どんなパソコンでしょうか。
私は長期間、快適に動作するパソコンのことだと考えます。
そして、賛否両論あると思いますが、私はGIGAスクール構想で求められているスペックは最低限のスペックであり、後悔しないパソコンに値する性能ではないと思います。
パソコンには「動作を保証する最低スペック」と「快適に動作するスペック(通称「人権スペック」)」が存在します。
ですので、そのことを知らない状態で機種を購入しようとするのは間違えであり、知らなければ買った機器に後悔する確率が格段に上がります。
そして、後悔しないパソコンを買うためには「最低限のスペック」ではなく「快適に動作するスペック」を検討するのがベストであると断言します。
- 「後悔しないパソコン」とは、長期間・快適に動作する機種のこと
- 国が提示しているスペックがこれに当てはまっている訳ではない
パソコン選びで後悔しないために知っておくべきこと
初心者は低スペックPCを選ぶな
大前提ですが、初めてパソコンを触る人は絶対に低スペックな機種を選んではいけません。
その理由は初めてパソコンを使用する人はやりたいことの方向性が定まっていないからです。
筆者もそうでしたが、パソコンを初めて触るとき初心者は大体やることは定まっていないですし、多くの人は自分で何をやりたいかを理解していません。
そんな状況で、ユーザー一人ひとりが求めていることに対応できるかどうか分からない低スペックな機種を使わせたらイライラしか残りません。
「何でも出来る」「自分がやりたい!と思ったことが出来る」そんな好奇心に応えられる機種でないと、折角生まれた興味が全て台無しになります。
先程も言いましたが、現代では一度でも「スマホの方が快適」と思われてしまったら二度とパソコンを使用しなくなります。
そして、そうなってしまったらいくら自分が快適でない理由を説明しても戻ることはないでしょうし、効果はありません。
だから、初心者はその好奇心に応えることが難しい低スペックPCを選ぶべきではないのです。
ただし、低スペック状態から初めて好奇心に応じて、スペックを上げていくということが出来る金銭的な余裕があればそれに尽きることはありません。
以上より「一回買ったら長期間使用する」という考えならば、絶対に低スペックなPCを選んではいけません。
- 自分の好奇心に応えられる機種が大事
- 長期間使用したいなら絶対に低スペックなPCを買ってはいけない
- 但し、やりたいことに合わせて買い替えできる余裕があるなら低スペックでもアリ
「性能」は全ての土台
パソコンにとって性能は全ての土台です。
これは私の意見ですが、快適な性能を確保していないのにデザインや個性に拘ってそこを引き出そうとするメーカーの機種に碌なものはないと思います。
それは、パソコンの持つデザインやユーティリティ・各メーカーの個性は快適な性能の上で輝き、成り立っていると考えるからです。
事実、Macbook等の一定数のユーザーに愛されている機種はユーザーが快適に使用できるだけのスペックを確保した上で個性を出しています。
初手デザイン重視の機種を選ぶと大抵長期間持たないということを忘れてはいけません。
以上より、私の考える優先順位としては「性能」→「キーボード」→「ユーティリティ」→「デザイン」位でいいのではないでしょうか。
- 性能は全ての土台。個性はその上に成り立っている
- デザインの優先順位は低くても問題ない
Windows 以外のOSについて知っておく
これは先程の話に繋がりますが、世の中にはWindows以外のOSが沢山あります。
そして、それらのOSの中にはWindowsよりも利点が多いOSも存在するのも事実です。ですのでWindows以外のOSはどんなものがあるのか?多少たりとも知る努力が必要だと考えます。
といっても、OSについては自作も出来る時代ですので全部を追うことは不可能です。ですので、特に最近勢いがあるChrome OSについては最低限知っておきましょう。
- Windows以外のOSについて知ることも大事
- 最低限Chrome OSについて知っておこう
OSごとに快適に動作するスペックを知っておく
各OSの快適に動作するスペックの目安としては以下のようになります。
Windows
- CPU:intel Core i3以上,AMD Ryzen 3以上
- RAM(メモリ):8GB以上
- ストレージ:SSDで256GB以上
メーカーによって差はありますが海外メーカーであれば6万円程、国内メーカーであれば15万円以内で購入することが可能です。
Chrome OS
- CPU:intel Core m3以上、またはそれに匹敵するCPU
- RAM(メモリ):4GB以上
- ストレージ:128GB以上
機種によって異なりますが値段としては5万円程で購入することが可能です。
販売価格はお店によって大きく異なる他、学割等でより安く購入することも出来ますのでここで書いてある価格はあくまでも目安として捉えて下さい。
経験を基に後悔しないパソコンの選ぶコツ
目指す先は「自分のやりたいことからもうワンランク上」
経験上、最低限のスペックを攻めていいことはありません。
私は過去に最低限を攻めすぎた結果、自分のやりたいことに追いつけずに1年単位でパソコンを変えていました。
まあ、私はそれで良かったのですが、物好きやオタクでない限り最低限を攻める行為自体に良いことはありません。
ですので、スペックは余るくらいが丁度いいと考えましょう。
そうすれば、余るくらいなら数年間乗り換えずに使い続けることができ、最高の相棒としてパソコンを使い続けることが出来るはずです。
- 目指す先は「やりたいことからもうワンランク上」
- スペックは余るくらいが丁度いい
「一生の相棒」は存在しないことを理解する
そもそもの話、どんなにいい機種でもパソコンにおいて「一生の相棒」は存在しません。
そもそもその考えがこびりついている段階で快適な環境を求めることは間違っていると言えます。
ですので、OS・ハードウェアのサポートが終了したら絶対に乗り換えるくらいの考えは必要です。
参考として、一般的なパソコンの寿命は4年と言われています。勿論それ以上に持つ機種の方が多いのですが、「最新のOSがサポートされなくなった」「最新のOSにしたら不具合が発生した」といった特徴的な症状が出てきたら乗り換えましょう。
- パソコンの「限界」を知ることが大事
- 特徴的な不具合が出てきたら完全に故障する前に乗り換えよう
中古PCも検討する
低予算で新品のパソコンに拘っていない、あまり予算を掛けられないというのであれば中古の機種を購入するのがオススメです。
中古ノートパソコンとして販売されている機種の多くは、発売当時はハイエンドモデルとして製造された機種が多いので年数は経過してても性能が良く、現在でも問題なく使用できることが多いです。
そのため、安く・性能の良い機種を購入することが出来ます。
ただし、保証面や本体の程度などは個体や販売店によって大きな差があるのでそこには注意が必要です。
どこで購入するのが良いのか?など、詳しくは過去に書いた記事があるのでそこを参考にして下さい。
まとめ
この記事では後悔しないパソコンの選び方について解説してきました。最後に復習をして終わります。
まず知っておくべきこととして
- 初心者は低スペックPCを選ぶな
- パソコンにとって「性能」は全ての土台
- Windows 以外のOSについて知っておく
- OSごとに快適に動作するスペックを知っておく
という4つの内容を挙げました。次にパソコンを選ぶコツとして
- 目指す先は「自分のやりたいことからもうワンランク上」という考えを持つ
- 「一生の相棒」は存在しないことを理解する
- 状況次第では中古PCも検討する
という3つのコツを挙げました。パソコン選びで取り込める考えがあれば取り入れてみてください。
この記事がきっかけであなたが最高のガジェットに出会えること、パソコン選びで後悔しないことを願っています。
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